デリバリー物語《第二話 B》

(別の日)
「今日は件数勝負で行こう」。新一は今日の配達の目標を心に決めた。
以前はスポーツジムに時々通っていたが、今は密になり行けなくなったので、体力づくりがウーバーイーツの配達を始めたキッカケだった。
実際、夕食ピークタイムに1時間4件、5件の配達をこなすと結構な体力を消耗する。そんな日は帰宅後の一杯のビールがこの上なく美味しく、ぐっすり眠れる。最近はその快感がクセになっていた。
短距離デリバリー案件を目当てにマックに向かうと、既にウーバーイーツの配達員が2人待っていた。新一は同業者に軽く会釈し、ガードレール際の隣に並んだ。


筆者 ちゃりんこライダー




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【ここまでのストーリー】

《第一話》(筆者 空志郎)
ピンポーン!こんばんは、ヤマト運輸です。お荷物お届けに参りました。
ピンポーン!ヨドバシドットコムです。
ピンポーン!アマゾンドットコムです。
ピンポーン!ウーバーイーツです。
ピンポーン!出前館です。
このタワーマンションはいつもこの時間、入口が混雑する。せっかく早く着いてもなかなか順番が回ってこない。
・・・・そしてようやくボクの番。ピンポーン!こんばんは、ウーバーイーツです。テイクアウトの品をお届けに参りました。・・・・「ありがとうございました」「またよろしくお願いします」。
今日のお客はラッキーだった。この分なら今回も高評価は間違いなし。うまく行けば高いチップもゲットできるかもしれない。でも今日の奥さんは少し様子が暗かった。顔の左側を見せないようにしてた感じもした。どうしたんだろう?ふと新一の頭をよぎったが、今日は時間がまだ早いので、新一は気にせずもう1件デリバリーをこなそうと決めた。
外に出ると、雨が降り始めていた。雨雲レーダーをチェックすると、雨雲は小さいが、断続的にやってくる予報だった。今日はもう店じまいにしよう。新一は自宅に帰ろうと決めた。

《第二話 B》(筆者 ちゃりんこライダー)
(別の日)
「今日は件数勝負で行こう」。新一は今日の配達の目標を心に決めた。

以前はスポーツジムに時々通っていたが、今は密になり行けなくなったので、体力づくりがウーバーイーツの配達を始めたキッカケだった。
実際、夕食ピークタイムに1時間4件、5件の配達をこなすと結構な体力を消耗する。そんな日は帰宅後の一杯のビールがこの上なく美味しく、ぐっすり眠れる。最近はその快感がクセになっていた。
短距離デリバリー案件を目当てにマックに向かうと、既にウーバーイーツの配達員が2人待っていた。新一は同業者に軽く会釈し、ガードレール際の隣に並んだ。


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コロナ下克上物語《第三話 B》

(一方、東都電機では)
「佳乃さん、おはようございます」「早希ちゃん、おはよう、久しぶり」
「今日は出社なんですね」「週1回のね」・・・
「ヒールはやめてスニーカーにしたんですか」「もう外部の人にはほとんど会わないから、少しカジュアルにしてみたの」「いいですね、私も真似してみようかなー」
「そうそう、今朝電車の中でスマホ見てたら男性の足踏んじゃったのよ。空いてて吊り革はつかまらずに立ってたところへ、急停車するから思わずねー」
「でもスニーカーにしてて良かったですね」
「そうよね。ヒールで踏んじゃってたら大変だったわよね」
「どんな男性だったんですか?」
「40代半ばぐらいのバリバリ働いてるどこかの部長さんって感じ。。ちょっとだけ格好良かったかな」

筆者  ひょっこりさん



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【ここまでのストーリー】

《第一話》ニューノーマルって?(筆者 空志郎)
キキーッ!ガタッ、痛っ!すみません。。ーー久々に朝の電車で他人に触れた。
思えば朝の満員電車ってどんなだったんだろう?またもとの状態に戻る日が来るんだろうか?自分はまた満員電車に耐えられるんだろうか?それとも時差通勤やテレワークの日が増えて、もう満員にはならない?

《第二話 》(筆者 空志郎)
会社に着くと、うちの部で出社しているのは自分を含め3人だけだった。

今日は客先との重要なオンライン会議があり、部の半分が出席予定だが、メンバーの多くは在宅でバラバラに出席するらしい。「うまくやってくれるのかな」。部長の嶋津は一瞬そう感じた。
一日の仕事はメールのチェックから始まる。もともと社内メールが多く、CCで同報すれば伝えたことになると思っている社員が多い会社だが、今はテレワークが主体になり、メール本数がいっそう多くなった。以前ならちょっとした質問は自分のデスクに部下がやって来たり、社内を歩いている時に声をかけられたりしたが、今はそれかない。メールで質問されたりLINEや電話、チャットで質問が来たりする。立ち話などに比べると1件1件の対応に時間がかかり、会議が終わると結構な本数のメールが溜まっている。7割ぐらいは即答できる内容だが、中には基礎や根本を理解していないと分かる質問もあり、電話で画面などを見ながら説明し解決することになる。以前なら周りを見回して「先輩の◯◯君に教えてもらって」と言えたが、今はちょっとした質問ほどそれがしにくい。
だが、部長の嶋津はふと思った。「そういえばよく質問に来ていた佐倉君達は質問に来なくなったが、どうしたんだろう。。メンタルなどがやられてなければ良いが。。」と。

《第三話》(筆者 ひょっこりさん)
(一方、東都電機では)
「佳乃さん、おはようございます」「早希ちゃん、おはよう、久しぶり」

「今日は出社なんですね」「週1回のね」・・・
「ヒールはやめてスニーカーにしたんですか」「もう外部の人にはほとんど会わないから、少しカジュアルにしてみたの」「いいですね、私も真似してみようかなー」
「そうそう、今朝電車の中でスマホ見てたら男性の足踏んじゃったのよ。空いてて吊り革はつかまらずに立ってたところへ、急停車するから思わずねー」
「でもスニーカーにしてて良かったですね」
「そうよね。ヒールで踏んじゃってたら大変だったわよね」
「どんな男性だったんですか?」
「40代半ばぐらいのバリバリ働いてるどこかの部長さんって感じ。。ちょっとだけ格好良かったかな」


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耳でキノコを育てたい《第三話 B》

向こうが上手(うわて)

(次の日)
チラシの番号に電話したら、すぐ来てくれるという。
「訪問料、見積料は無料です」
金などどうでもいい。トイレを見せた時のリアクションを知りたいだけだ。

20分も経たずにやってきた。迅速な対応にオレは感心した。
そして自慢の汚いトイレを披露してやった。

修理屋は表情一つ変えず
「何かが詰まっていますね。ちょっと吸引してみます。シュポシュポ」
「取れないですね。お見積りします」といって、何やら計算を始めた。

「さすがプロ、この程度の汚れでは驚かないのか」オレはまた感心してしまった。

トイレへの反応が無かったのはガッカリだが、まあいい。せっかくだから直してもらおう。
オレは金もちだ、いくらでも払ってやる。

「50万円です」
「は?」

聞いたことない単位だ。この世に千円以上の単位があるのか?オレは千円札以外を見たことないぞ。

「千円札なら500枚です」
「今は10枚しかないです」
「では10枚でいいです」
オレは10枚だけ渡した。業者は満足そうに帰った。

ラッキーだった。500枚を10枚にしてくれた。

「あれ?」

業者はシュポシュポを1回しただけ。そして自慢の汚いトイレは詰まったままだ。

「なんか変だ、まさか・・・・、まあいいや」

と考えながらトイレを眺めていると、床にこびりついたカビが目に入った。

筆者 たけのこのこ



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【ここまでのストーリー】

《第一話》オレは(筆者 きのこのこ)
オレの名前は「ぷっちょ」。
もう大人だが小学生低学年並みの汚い下ネタが大好きな男だ。
部屋にたくさんいるカビはオレの友達。夢は自分の耳の中でキノコを育てること。
これからよろしく!

《第二話 B》玄関のチラシ(筆者 きのこのこ)
「ん?」
オレは玄関ドアのポストからカラフルなチラシが飛び出していることに気付く。
「これは・・・水道修理のチラシ。」
チラシの下部には「”このチラシを見た!”で1000円OFF!」の文字。
「は?」
オレは舐められてるようだ、オレはこう見えてお金持ちなんだぞ。
だが丁度いい。
オレはずっと前から自慢の汚い詰まったトイレを誰かに見せたいと思っていた。
よし、明日起きたら水道修理屋を呼ぼう!

《第三話 B》向こうが上手(うわて)(筆者 たけのこのこ)
(次の日)
チラシの番号に電話したら、すぐ来てくれるという。
「訪問料、見積料は無料です」
金などどうでもいい。トイレを見せた時のリアクションを知りたいだけだ。

20分も経たずにやってきた。迅速な対応にオレは感心した。
そして自慢の汚いトイレを披露してやった。

修理屋は表情一つ変えず
「何かが詰まっていますね。ちょっと吸引してみます。シュポシュポ」
「取れないですね。お見積りします」といって、何やら計算を始めた。

「さすがプロ、この程度の汚れでは驚かないのか」オレはまた感心してしまった。


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未来から来た女の子《第一話》

「ごめんね…、うち今、厳しくて。」
3年勤めたファミレスは、そんな言葉であっさり解雇された。

小野沙織、28歳。
これからどうしよう。
私って何にもないんだよな…

都心から電車で30分。
大田区蒲田にある古いワンルームマンション。

私はここでずっと一人なんだろうか…
二階の部屋を見上げた。
あれ?明かりがついてる。 
急いで階段を上がった。

「あ、お邪魔してます!」
ドアを開けると小さな女の子がベットからぴょこんと立ち上がった。

「私、ルカといいます。遠い未来から来ました。」

筆者 saki



【続きはこちら】 (AとB、二つのパターンがあります)

◆未来から来た女の子《第二話 A》
「あなたは私なんです」「え!?私?」急に何を言い出すんだろうと沙織は思った。

◆未来から来た女の子《第二話 B》
遠い未来…!?沙織はまじまじとそのルカと名乗る女の子を見た。


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コロナ下克上物語《第三話 A》

(一方、東都電機では)
「おはよう」「おはよう、久しぶり」
「今日は出社?」「週1回のね」・・・
「そうそう、今朝電車の中でスマホ見てたら中年の男の人の足踏んじゃってさー。空いてて吊り革はつかまらずに立ってたところへ、急停車するから思わず体重のせて思いっきり踏んじゃったよ」。
「痛そうー。テレワークで足腰なまってんじゃないの」「そうかなー、まだそんな年齢じゃないんだけどなー」

筆者 空志郎



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【ここまでのストーリー】

《第一話》ニューノーマルって?(筆者 空志郎)
キキーッ!ガタッ、痛っ!すみません。。ーー久々に朝の電車で他人に触れた。
思えば朝の満員電車ってどんなだったんだろう?またもとの状態に戻る日が来るんだろうか?自分はまた満員電車に耐えられるんだろうか?それとも時差通勤やテレワークの日が増えて、もう満員にはならない?

《第二話 》(筆者 空志郎)
会社に着くと、うちの部で出社しているのは自分を含め3人だけだった。

今日は客先との重要なオンライン会議があり、部の半分が出席予定だが、メンバーの多くは在宅でバラバラに出席するらしい。「うまくやってくれるのかな」。部長の嶋津は一瞬そう感じた。
一日の仕事はメールのチェックから始まる。もともと社内メールが多く、CCで同報すれば伝えたことになると思っている社員が多い会社だが、今はテレワークが主体になり、メール本数がいっそう多くなった。以前ならちょっとした質問は自分のデスクに部下がやって来たり、社内を歩いている時に声をかけられたりしたが、今はそれかない。メールで質問されたりLINEや電話、チャットで質問が来たりする。立ち話などに比べると1件1件の対応に時間がかかり、会議が終わると結構な本数のメールが溜まっている。7割ぐらいは即答できる内容だが、中には基礎や根本を理解していないと分かる質問もあり、電話で画面などを見ながら説明し解決することになる。以前なら周りを見回して「先輩の◯◯君に教えてもらって」と言えたが、今はちょっとした質問ほどそれがしにくい。
だが、部長の嶋津はふと思った。「そういえばよく質問に来ていた佐倉君達は質問に来なくなったが、どうしたんだろう。。メンタルなどがやられてなければ良いが。。」と。

《第三話 A》(筆者 空志郎)
(一方、東都電機では)
「おはよう」「おはよう、久しぶり」
「今日は出社?」「週1回のね」・・・
「そうそう、今朝電車の中でスマホ見てたら中年の男の人の足踏んじゃってさー。空いてて吊り革はつかまらずに立ってたところへ、急停車するから思わず体重のせて思いっきり踏んじゃったよ」。
「痛そうー。テレワークで足腰なまってんじゃないの」「そうかなー、まだそんな年齢じゃないんだけどなー」


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コロナ下克上物語《第二話 A》

会社に着くと、うちの部で出社しているのは自分を含め3人だけだった。
今日は客先との重要なオンライン会議があり、部の半分が出席予定だが、メンバーの多くは在宅でバラバラに出席するらしい。「うまくやってくれるのかな」。部長の嶋津は一瞬そう感じた。
一日の仕事はメールのチェックから始まる。もともと社内メールが多く、CCで同報すれば伝えたことになると思っている社員が多い会社だが、今はテレワークが主体になり、メール本数がいっそう多くなった。以前ならちょっとした質問は自分のデスクに部下がやって来たり、社内を歩いている時に声をかけられたりしたが、今はそれかない。メールで質問されたりLINEや電話、チャットで質問が来たりする。立ち話などに比べると1件1件の対応に時間がかかり、会議が終わると結構な本数のメールが溜まっている。7割ぐらいは即答できる内容だが、中には基礎や根本を理解していないと分かる質問もあり、電話で画面などを見ながら説明し解決することになる。以前なら周りを見回して「先輩の◯◯君に教えてもらって」と言えたが、今はちょっとした質問ほどそれがしにくい。
だが、部長の嶋津はふと思った。「そういえばよく質問に来ていた佐倉君達は質問に来なくなったが、どうしたんだろう。。メンタルなどがやられてなければ良いが。。」と。

筆者 空志郎



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◆コロナ下克上物語《第三話 A》
(一方、東都電機では)「おはよう」「おはよう、久しぶり」「今日は出社?」「週1回のね」・・・

◆コロナ下克上物語《第三話 B》
(一方、東都電機では) 「佳乃さん、おはようございます」「早希ちゃん、おはよう、久しぶり」


【ここまでのストーリー】

《第一話》ニューノーマルって?(筆者 空志郎)
キキーッ!ガタッ、痛っ!すみません。。ーー久々に朝の電車で他人に触れた。
思えば朝の満員電車ってどんなだったんだろう?またもとの状態に戻る日が来るんだろうか?自分はまた満員電車に耐えられるんだろうか?それとも時差通勤やテレワークの日が増えて、もう満員にはならない?

《第二話 》(筆者 空志郎)
会社に着くと、うちの部で出社しているのは自分を含め3人だけだった。

今日は客先との重要なオンライン会議があり、部の半分が出席予定だが、メンバーの多くは在宅でバラバラに出席するらしい。「うまくやってくれるのかな」。部長の嶋津は一瞬そう感じた。
一日の仕事はメールのチェックから始まる。もともと社内メールが多く、CCで同報すれば伝えたことになると思っている社員が多い会社だが、今はテレワークが主体になり、メール本数がいっそう多くなった。以前ならちょっとした質問は自分のデスクに部下がやって来たり、社内を歩いている時に声をかけられたりしたが、今はそれかない。メールで質問されたりLINEや電話、チャットで質問が来たりする。立ち話などに比べると1件1件の対応に時間がかかり、会議が終わると結構な本数のメールが溜まっている。7割ぐらいは即答できる内容だが、中には基礎や根本を理解していないと分かる質問もあり、電話で画面などを見ながら説明し解決することになる。以前なら周りを見回して「先輩の◯◯君に教えてもらって」と言えたが、今はちょっとした質問ほどそれがしにくい。
だが、部長の嶋津はふと思った。「そういえばよく質問に来ていた佐倉君達は質問に来なくなったが、どうしたんだろう。。メンタルなどがやられてなければ良いが。。」と。


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デリバリー物語《第二話 A》

(別の日)
今日はどんな人に会えるのか。
新一はこの仕事をはじめて3か月になるが、人の生活の一部が垣間見れるこの配達の仕事が密かな楽しみになっていた。
コロナ禍でオンラインでやり取りすることが増え、めっきり他人と会わなくなったことも影響している。
以前はスポーツジムに時々通っていたが、今は密になり行けなくなったので、
もともとは体力づくりと新しいことをはじめる少しの好奇心が目的だった。
それが今は人間観察が第一目的になっていた。
お仕事開始。配達アプリをオンにすると、早速、近くのフランス料理店の注文通知が来た。店に行くと、料理は2人分、ワインも一緒に頼んでいる。ウーバーバッグに料理を詰め込み、新一は店を出発した。

筆者 空志郎



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◆デリバリー物語《第三話 A》
配達先に着きインターホンを押すと、中から品のある小綺麗な年配女性が出てきた。


【ここまでのストーリー】

《第一話》(筆者 空志郎)
ピンポーン!こんばんは、ヤマト運輸です。お荷物お届けに参りました。
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ピンポーン!ウーバーイーツです。
ピンポーン!出前館です。
このタワーマンションはいつもこの時間、入口が混雑する。せっかく早く着いてもなかなか順番が回ってこない。
・・・・そしてようやくボクの番。ピンポーン!こんばんは、ウーバーイーツです。テイクアウトの品をお届けに参りました。・・・・「ありがとうございました」「またよろしくお願いします」。
今日のお客はラッキーだった。この分なら今回も高評価は間違いなし。うまく行けば高いチップもゲットできるかもしれない。でも今日の奥さんは少し様子が暗かった。顔の左側を見せないようにしてた感じもした。どうしたんだろう?ふと新一の頭をよぎったが、今日は時間がまだ早いので、新一は気にせずもう1件デリバリーをこなそうと決めた。
外に出ると、雨が降り始めていた。雨雲レーダーをチェックすると、雨雲は小さいが、断続的にやってくる予報だった。今日はもう店じまいにしよう。新一は自宅に帰ろうと決めた。

《第二話 A》(筆者 空志郎)
(別の日)
今日はどんな人に会えるのか。
新一はこの仕事をはじめて3か月になるが、人の生活の一部が垣間見れるこの配達の仕事が密かな楽しみになっていた。
コロナ禍でオンラインでやり取りすることが増え、めっきり他人と会わなくなったことも影響している。
以前はスポーツジムに時々通っていたが、今は密になり行けなくなったので、
もともとは体力づくりと新しいことをはじめる少しの好奇心が目的だった。
それが今は人間観察が第一目的になっていた。
お仕事開始。配達アプリをオンにすると、早速、近くのフランス料理店の注文通知が来た。店に行くと、料理は2人分、ワインも一緒に頼んでいる。ウーバーバッグに料理を詰め込み、新一は店を出発した。


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耳でキノコを育てたい《第二話 B》

玄関のチラシ

「ん?」
オレは玄関ドアのポストからカラフルなチラシが飛び出していることに気付く。
「これは・・・水道修理のチラシ。」
チラシの下部には「”このチラシを見た!”で1000円OFF!」の文字。
「は?」
オレは舐められてるようだ、オレはこう見えてお金持ちなんだぞ。
だが丁度いい。
オレはずっと前から自慢の汚い詰まったトイレを誰かに見せたいと思っていた。
よし、明日起きたら水道修理屋を呼ぼう!

筆者  きのこのこ



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◆耳でキノコを育てたい《第三話 B》
向こうが上手(うわて)


【ここまでのストーリー】

《第一話》オレは(筆者 きのこのこ)
オレの名前は「ぷっちょ」。
もう大人だが小学生低学年並みの汚い下ネタが大好きな男だ。
部屋にたくさんいるカビはオレの友達。夢は自分の耳の中でキノコを育てること。
これからよろしく!

《第二話 B》玄関のチラシ(筆者 きのこのこ)
「ん?」
オレは玄関ドアのポストからカラフルなチラシが飛び出していることに気付く。
「これは・・・水道修理のチラシ。」
チラシの下部には「”このチラシを見た!”で1000円OFF!」の文字。
「は?」
オレは舐められてるようだ、オレはこう見えてお金持ちなんだぞ。
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耳でキノコを育てたい《第四話 A》

ロマン

おはようございます。オレは窓の桟のカビをプラケースに入れて飼育観察することにした。
散らかった机の上にある小さなプラケース、その中に広がる壮大なカビの世界。
これこそ男のロマンだろう。名付けて「カビリウム」だ。
しかし・・・あえてこんなことをしなくてもオレの部屋はすでにカビだらけ。
場所によって生えてるカビの色も形も違う。プラケースの中よりイキイキして見える。
オレの部屋こそが本当のカビリウムなのでは・・・?
そう思うとどうしようもなく胸が高鳴った。
嬉しそうに鳴く心臓と止まらない咳、たんぽぽの綿毛のように舞う大きなホコリ。
それらと一緒にオレは気が済むまで踊った。床でジタバタと。
疲労感と満足感に包まれながら、オレは眠りについた。 おやすみなさい。


筆者 きのこのこ



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◆耳でキノコを育てたい《第五話 A》
どうするメニュー?


【ここまでのストーリー】

《第一話》オレは(筆者 きのこのこ)
オレの名前は「ぷっちょ」。もう大人だが小学生低学年並みの汚い下ネタが大好きな男だ。
部屋にたくさんいるカビはオレの友達。夢は自分の耳の中でキノコを育てること。
これからよろしく!

《第二話 A》窓の桟(筆者 きのこのこ)
100日ぶりに窓の桟を見たら大量のカビがこびり付いていた。
「うーん、どうしよう。」
テレビを見ながらひたすらその独り言を繰り返していたら一日が終わった、明日また考えよう。
もう夕方なので風呂に入って寝よう。おやすみなさい。

《第三話 A》どうする(筆者 きのこのこ)
さて、今日が終わる前に昨日見つけた窓の桟のカビをどうするか考えよう。
プラケースに入れて飼育観察しようか?オレが作った曲を聞かせてあげようか?スプーンですくって他の場所にも塗り広げようか?
久しぶりに頭を使ったら眠くなってきた、今日はもう寝ます。おやすみなさい。

《第四話 A》ロマン(筆者 きのこのこ)
おはようございます。オレは窓の桟のカビをプラケースに入れて飼育観察することにした。
散らかった机の上にある小さなプラケース、その中に広がる壮大なカビの世界。
これこそ男のロマンだろう。名付けて「カビリウム」だ。
しかし・・・あえてこんなことをしなくてもオレの部屋はすでにカビだらけ。
場所によって生えてるカビの色も形も違う。プラケースの中よりイキイキして見える。
オレの部屋こそが本当のカビリウムなのでは・・・?
そう思うとどうしようもなく胸が高鳴った。
嬉しそうに鳴く心臓と止まらない咳、たんぽぽの綿毛のように舞う大きなホコリ。
それらと一緒にオレは気が済むまで踊った。床でジタバタと。
疲労感と満足感に包まれながら、オレは眠りについた。 おやすみなさい。


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耳でキノコを育てたい《第三話 A》

どうする?

さて、今日が終わる前に昨日見つけた窓の桟のカビをどうするか考えよう。
プラケースに入れて飼育観察しようか?オレが作った曲を聞かせてあげようか?スプーンですくって他の場所にも塗り広げようか?
久しぶりに頭を使ったら眠くなってきた、今日はもう寝ます。おやすみなさい。

筆者  きのこのこ



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◆耳でキノコを育てたい《第四話 A》
ロマン


【ここまでのストーリー】

《第一話》オレは(筆者 きのこのこ)
オレの名前は「ぷっちょ」。
もう大人だが小学生低学年並みの汚い下ネタが大好きな男だ。
部屋にたくさんいるカビはオレの友達。夢は自分の耳の中でキノコを育てること。
これからよろしく!

《第二話 A》窓の桟(筆者 きのこのこ)
100日ぶりに窓の桟を見たら大量のカビがこびり付いていた。
「うーん、どうしよう。」
テレビを見ながらひたすらその独り言を繰り返していたら一日が終わった、明日また考えよう。
もう夕方なので風呂に入って寝よう。おやすみなさい。

《第三話 A》どうする?(筆者 きのこのこ)
さて、今日が終わる前に昨日見つけた窓の桟のカビをどうするか考えよう。プラケースに入れて飼育観察しようか?オレが作った曲を聞かせてあげようか?スプーンですくって他の場所にも塗り広げようか?
久しぶりに頭を使ったら眠くなってきた、今日はもう寝ます。おやすみなさい。


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