コロナ下克上物語《第三話 B》

(一方、東都電機では)
「佳乃さん、おはようございます」「早希ちゃん、おはよう、久しぶり」
「今日は出社なんですね」「週1回のね」・・・
「ヒールはやめてスニーカーにしたんですか」「もう外部の人にはほとんど会わないから、少しカジュアルにしてみたの」「いいですね、私も真似してみようかなー」
「そうそう、今朝電車の中でスマホ見てたら男性の足踏んじゃったのよ。空いてて吊り革はつかまらずに立ってたところへ、急停車するから思わずねー」
「でもスニーカーにしてて良かったですね」
「そうよね。ヒールで踏んじゃってたら大変だったわよね」
「どんな男性だったんですか?」
「40代半ばぐらいのバリバリ働いてるどこかの部長さんって感じ。。ちょっとだけ格好良かったかな」

筆者  ひょっこりさん



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【ここまでのストーリー】

《第一話》ニューノーマルって?(筆者 空志郎)
キキーッ!ガタッ、痛っ!すみません。。ーー久々に朝の電車で他人に触れた。
思えば朝の満員電車ってどんなだったんだろう?またもとの状態に戻る日が来るんだろうか?自分はまた満員電車に耐えられるんだろうか?それとも時差通勤やテレワークの日が増えて、もう満員にはならない?

《第二話 》(筆者 空志郎)
会社に着くと、うちの部で出社しているのは自分を含め3人だけだった。

今日は客先との重要なオンライン会議があり、部の半分が出席予定だが、メンバーの多くは在宅でバラバラに出席するらしい。「うまくやってくれるのかな」。部長の嶋津は一瞬そう感じた。
一日の仕事はメールのチェックから始まる。もともと社内メールが多く、CCで同報すれば伝えたことになると思っている社員が多い会社だが、今はテレワークが主体になり、メール本数がいっそう多くなった。以前ならちょっとした質問は自分のデスクに部下がやって来たり、社内を歩いている時に声をかけられたりしたが、今はそれかない。メールで質問されたりLINEや電話、チャットで質問が来たりする。立ち話などに比べると1件1件の対応に時間がかかり、会議が終わると結構な本数のメールが溜まっている。7割ぐらいは即答できる内容だが、中には基礎や根本を理解していないと分かる質問もあり、電話で画面などを見ながら説明し解決することになる。以前なら周りを見回して「先輩の◯◯君に教えてもらって」と言えたが、今はちょっとした質問ほどそれがしにくい。
だが、部長の嶋津はふと思った。「そういえばよく質問に来ていた佐倉君達は質問に来なくなったが、どうしたんだろう。。メンタルなどがやられてなければ良いが。。」と。

《第三話》(筆者 ひょっこりさん)
(一方、東都電機では)
「佳乃さん、おはようございます」「早希ちゃん、おはよう、久しぶり」

「今日は出社なんですね」「週1回のね」・・・
「ヒールはやめてスニーカーにしたんですか」「もう外部の人にはほとんど会わないから、少しカジュアルにしてみたの」「いいですね、私も真似してみようかなー」
「そうそう、今朝電車の中でスマホ見てたら男性の足踏んじゃったのよ。空いてて吊り革はつかまらずに立ってたところへ、急停車するから思わずねー」
「でもスニーカーにしてて良かったですね」
「そうよね。ヒールで踏んじゃってたら大変だったわよね」
「どんな男性だったんですか?」
「40代半ばぐらいのバリバリ働いてるどこかの部長さんって感じ。。ちょっとだけ格好良かったかな」


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