「アキー! 一緒に帰ろー!」
放課後のチャイムと同時に、猪の如く向かってくる影がひとつ。
しかし俺は、それを華麗なステップでかわす。
「甘い!」
「わー! 避けないでー!」
ドシーン、と音を立てそうな勢いで彼女が転びそうになる……が、受け止めるまでが俺の役目。
「大丈夫か、真菜?」
「ありがと……って、誰のせいだと!」
「ハハハ」
何気ない、いつもの日常。
ずっと続くと、思ってた。
「帰るか」
「うん!」
俺らはもう……高校3年生だ。
筆者 矢田川いつき
【続きはこちら】
◆【青春小説】春色の思い出とともに《第二話 A》
俺と真菜が出会ったのは高校1年の夏。暑い日だった。
◆【青春小説】春色の思い出とともに《第二話 B》
俺の名前は『秋田明雄』、みんなからは「アキ」と呼ばれている。
◆【青春小説】春色の思い出とともに《第二話 C》
俺が真菜と初めて出会ったのは、高校に入学してから1週間くらいが経ったある日のこと。
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