みんなで繋ぐ物語(RWY)《第二話 B》

…and the old man knows very well that going out to sea on a boat is big deal because he’s doing it, day in and day out. But what if he lets Pochi join in…

(Google翻訳)
…そして老人は、毎日毎日それをしているので、ボートで海に出ることが大変なことであることをよく知っています。でも、ポチを仲間に入れたらどうなるか…。

筆者 Mok



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続きの話を募集中。


【ここまでのストーリー】

《第一話》(筆者 虹若丸)
昔、昔、あるところにおじいさんとおばあさんとポチが住んでいました!
ある日、おじいさんは海へ釣りに出かけました・・・。

《第二話 B》(筆者 Mok)
…and the old man knows very well that going out to sea on a boat is big deal because he’s doing it, day in and day out. But what if he lets Pochi join in…

(Google翻訳)
…そして老人は、毎日毎日それをしているので、ボートで海に出ることが大変なことであることをよく知っています。でも、ポチを仲間に入れたらどうなるか…。


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みんなで繋ぐ物語(RWY)《第11話 A》

謎の飛来物を見つめるポチ。高速で接近してきた小さな飛来物は、船の上空を何度か旋回した後におじいさんの肩にピタッと着地した。
「キジじゃ」
おじいさんが笑顔で肩にとまったバッタを指差した。

「え?それはキジじゃなくてバッ・・」
おじいさんはそう言いかけたポチの口を指で塞いだ。
「予算がないんじゃ、わかるじゃろ?そもそもサルのお前にポチ役もやらせている時点で察してたじゃろ?」
年金生活をしている老夫婦には仲間を雇う資金がなかったのである。
「えっ?でもこういうのって、きび団子をあげて仲・・・」
おじいさんはそう言いかけたポチの口を指で塞いだ。
「なにを童話みたいなコト言っとるんじゃ!現実をみなさい、ポチ。」

「まぁまぁお二人さん、目的は鬼退治でしょ?仲間割れしてる場合じゃないよ。」
おじいさんの肩に乗ったバッタが喋り出し二人を制した。
「ここに飛んで来る途中に鬼ヶ島の下見をしてきたんだ、島の地理は大体頭に入ってるぜ!」
そういうとバッタは自分の小さな頭を自慢げに前足で差した。
「ヨシヨシ」
おじいさんは指でバッタを愛でる。
そうこうしている内に船から見える鬼ヶ島も既に眼前に迫っていた。

「まもなく鬼ヶ島港です、下船の際はお忘れ物のないようご注意ください」
船内アナウンスが流れて、一行を乗せた船は鬼ヶ島の港に吸いよせられるように入港していった。

筆者 sauna



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【ここまでのストーリー】

《第一話》(筆者 虹若丸)
昔、昔、あるところにおじいさんとおばあさんとポチが住んでいました!
ある日、おじいさんは海へ釣りに出かけました・・・。

《第二話 A》(筆者 ミミ子ちぶちぶ隊番犬)
おばあさんから
「おじいさん ポチも釣りに連れて行ってください。散歩兼お供に。」と言われました。
大きなおにぎり2つを腰につけ出発〜♪

《第三話 B》(筆者 新参者)
おじいさんとポチは釣竿片手に歩き始めました。海に着くと向こう側に鬼ヶ島が見えます。
あれはかつて桃太郎が退治したという鬼が住まう島です。
ポチは言いました。

「おじいさん!あと犬とキジがいれば鬼退治ができるね!」

なんと!ポチはおさるさんだったのです!

《第四話 E》(筆者 トム助
「はて、また鬼が悪さしとるんか?そないなことは何も聞いとらんが……わしが知らんだけかのう」
おじいさんは自慢の髭を撫でながら首を傾げました。

ポチは何も言わず、辺りを見渡しました。
すると、遠くの方から、誰かの叫び声が聞こえてくるではありませんか。

《第五話 D》(筆者 多菓子
「なんじゃ、なんじゃ!?」
おじいさんが声のする方に歩いていくとそこには鬼が倒れていました。いたるところをケガしています。
「これはこれは。」
また、鬼が悪さをしている、、、、という訳ではなさそうです。

「鬼ヶ島を救ってくれ、、、、」

鬼はか細く呟きました。

《第六話 D》(筆者 たじ
じいさんは心配して、鬼にたずねました。
「鬼さん、鬼さん、何があったのじゃ?」

鬼は、それに答えます。
「空から黒い大きな者がやってきて、鬼ヶ島で暴れておる」と、涙を流し始めました。
「まだ、仲間達が戦っておるのじゃ…」

じいさんは、驚きを隠せず大声で叫びました。
「なんと!鬼より強い者がおるというのか~?!」

《第七話 B》(筆者 バニバニ王子
黒く大きなもの…それは空に浮かぶ大きな鏡で、覗いても鏡の中は真っ暗で何も映らない。
鏡から毎日、黒い鬼のゾンビが落ちてきて、島の鬼たちを喰らい尽くそうとしている…と、鬼は語った。

《第八話 A》(筆者 イチゴサンド
「そ、それは大変じゃあないか!」
「もう手遅れかもしれないのじゃ」鬼は泣きながらおじいさんに訴えました。

「仲間を…救ってくれ」そう言ってその鬼は静かに息を引き取りました。

《第九話 A》(筆者 sauna
鬼の亡き骸を埋めた後、鬼ヶ島行きの船内でおじいさんとポチは無言でおにぎりをほおばる。船のデッキから見える鬼ヶ島はだいぶ大きくなっている。冷たい冬の潮風がおじいさんの垂れた頬を揺らす。

しばらくすると、ここまで一言も話さなかったポチが重い口を開いた。

《第十話 B》(筆者 sauna
ポチ「おじいさん、仲間がまだ揃ってないよ」
爺「心配するなサルよ。既に仲間の1人はこちらに向かっておる」
そういうとおじいさんは西の方角を指差した。

冷たい風にさらされながら鬼ヶ島に向かう船。ポチはおじいさんが指を指す方向を見ると、遠くの方から何かが凄い勢いで飛んできた。

《第11話 A》(筆者 sauna)
謎の飛来物を見つめるポチ。高速で接近してきた小さな飛来物は、船の上空を何度か旋回した後におじいさんの肩にピタッと着地した。
「キジじゃ」
おじいさんが笑顔で肩にとまったバッタを指差した。

「え?それはキジじゃなくてバッ・・」
おじいさんはそう言いかけたポチの口を指で塞いだ。
「予算がないんじゃ、わかるじゃろ?そもそもサルのお前にポチ役もやらせている時点で察してたじゃろ?」
年金生活をしている老夫婦には仲間を雇う資金がなかったのである。
「えっ?でもこういうのって、きび団子をあげて仲・・・」
おじいさんはそう言いかけたポチの口を指で塞いだ。
「なにを童話みたいなコト言っとるんじゃ!現実をみなさい、ポチ。」

「まぁまぁお二人さん、目的は鬼退治でしょ?仲間割れしてる場合じゃないよ。」
おじいさんの肩に乗ったバッタが喋り出し二人を制した。
「ここに飛んで来る途中に鬼ヶ島の下見をしてきたんだ、島の地理は大体頭に入ってるぜ!」
そういうとバッタは自分の小さな頭を自慢げに前足で差した。
「ヨシヨシ」
おじいさんは指でバッタを愛でる。
そうこうしている内に船から見える鬼ヶ島も既に眼前に迫っていた。

「まもなく鬼ヶ島港です、下船の際はお忘れ物のないようご注意ください」
船内アナウンスが流れて、一行を乗せた船は鬼ヶ島の港に吸いよせられるように入港していった。


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【青春小説】春色の思い出とともに《第五話 B》

西條の口調と視線にどう返すべきかと思慮し、口を開こうとした時だった。

「二人ともおまたせぇ!」
俺の後ろからした声は、俺たちだけに聞こえるようにおさえてはいるが明るく元気なハイトーン。俺はゆっくりと振り向くが、正面にいた西條の反応は早かった。

「真菜さん、ポニーテールも似合うね」
「えへへ。そうかな?」
真菜は嬉しそうに照れて前髪をちょいちょいといじる。確かにこれまでと違う雰囲気と西條に先制パンチをされたことで俺は止まってしまっていた。

「アキはどう思う?」
伺い込む仕草に艷やかな黒髪が揺れ、大きな瞳が俺を見つめてきて、俺は思わず視線を避けて用意していた机の上の資料を指差す。
「これがすごい似合いそうだな」
俺が誤魔化しに指さしたページを後ろから覗き込んできた。

筆者 宇水涼麻



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【ここまでのストーリー】

《第一話》(筆者 矢田川いつき)
「アキー! 一緒に帰ろー!」
放課後のチャイムと同時に、猪の如く向かってくる影がひとつ。
しかし俺は、それを華麗なステップでかわす。
「甘い!」
「わー! 避けないでー!」
ドシーン、と音を立てそうな勢いで彼女が転びそうになる……が、受け止めるまでが俺の役目。
「大丈夫か、真菜?」
「ありがと……って、誰のせいだと!」
「ハハハ」
何気ない、いつもの日常。
ずっと続くと、思ってた。
「帰るか」
「うん!」
俺らはもう……高校3年生だ。

《第二話 C》(筆者 suzu)
俺が真菜と初めて出会ったのは、高校に入学してから1週間くらいが経ったある日のこと。
各クラス全体を少人数で割り振り、レポート作成や校外探検などを行う、いわゆる課外活動。
「えー、それでは今から番号を振っていきます。自分と同じ番号の人とグループになってください!」
見るからに新人な男性教員が賑わう生徒達に声をかける。
俺はそれでも静寂にならない教室の様子に1つ息を吐き、窓際の席に座りながら風で宙を舞う桜の花びらを見つめていた。
「…重いな」
人見知りの部分がある俺にすると、正直レポートより気が重かった。友達からはそうは見えないと言われるけど、本当に苦手で。
グループワークなんて入学間もない時期はあるあるだと分かっていても、早く終わらないか考えてばかり。
数分後、俺は先生から5番という数字を言い渡され、仕方ないと言い聞かせて彼の合図でグループの人を探すことになった。
「あ、5番?」
「、ああ」
「よろしくな」
グループは全員で3人。まずは1人、隣のクラスの男子を見つける。
ーーすると、背後からツンツンと背中を突かれた。
「ねぇ、何番?」
「あ、俺は5番─…」
黒髪のセミロングに、パッチリとした瞳。一気に吸い込まれる。
「本当に?私も5番。一緒だ!」
それから放課後、図書室で一緒に資料を作ったり。発表の時には小さな声で打ち合わせをしたり。
端から見たら何ともない…どこにでもある景色だと思う。
「私は真菜。真菜で良いよ」
「…よろしく、真菜。俺は…アキ」
「アキ、よろしくね」
────でも、きっと俺は。
君がそう、俺に微笑んだあの瞬間から、始まっていたんだ。

《第三話 A》(筆者 物部木絹子)
「夏目さんって可愛いよな。」
「……そうか? 別に普通じゃね?」
 俺は一瞬、心の奥を見透かされたような気がして気づけば思ってもいない返答をしていた。
 放課後の図書室、今は同じ5番グループの西條 誠(さいじょう まこと)と2人で課題の【戦国武将の愛したファッション】で集めた資料を前に話し合いをしていたところだ。

《第四話 A》(筆者 物部木絹子)
西條はメモ書きしていたシャープペンシルを机にコトリ、と置く。

「俺さ、実は夏目……真菜さんのこと、好きでさ。コクろうかと思ってたんだ。けど、冬島くん、何だか彼女に気がありそうだったからぶっちゃけ引っかかってて……本当に彼女の事、何とも思ってないの?」

そう言いこちらを真っ直ぐ見つめる西條の瞳は澄んでいたのだが、どこか挑発を含んでいるようにも感じられた。

(何とも思ってないわけないだろ、一目惚れしたんだ)

《第五話 B》(筆者 宇水涼麻)
西條の口調と視線にどう返すべきかと思慮し、口を開こうとした時だった。

「二人ともおまたせぇ!」
俺の後ろからした声は、俺たちだけに聞こえるようにおさえてはいるが明るく元気なハイトーン。俺はゆっくりと振り向くが、正面にいた西條の反応は早かった。

「真菜さん、ポニーテールも似合うね」
「えへへ。そうかな?」
真菜は嬉しそうに照れて前髪をちょいちょいといじる。確かにこれまでと違う雰囲気と西條に先制パンチをされたことで俺は止まってしまっていた。

「アキはどう思う?」
伺い込む仕草に艷やかな黒髪が揺れ、大きな瞳が俺を見つめてきて、俺は思わず視線を避けて用意していた机の上の資料を指差す。
「これがすごい似合いそうだな」
俺が誤魔化しに指さしたページを後ろから覗き込んできた。


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未来から来た女の子《第六話 A》

待ってと止めても聞かないと言うようにルカの小さな背中は早足でどんどんと遠のいていくばかり。
これが本当に子供の歩くスピードなのだろうか。
「引っ越すんだったらマンションも解約しないといけなきゃだし、転居手続きだって…」
「引っ越しと言っても転居はしません。マンションの解約もしません。」ルカはすんなりと転居を否定する。
「えぇ!!!じゃあ一体どういうこと!?」「行くんですよ。」
「どこに?」「未来ですよ。」
「はあ?!?!?!?」
私、未来に行かされるの????

筆者 ウナギ



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未来から来た女の子《第七話 A》


【ここまでのストーリー】

《第一話》 (筆者 Saki)
「ごめんね…、うち今、厳しくて。」
3年勤めたファミレスは、そんな言葉であっさり解雇された。

小野沙織、28歳。
これからどうしよう。
私って何にもないんだよな…

都心から電車で30分。
大田区蒲田にある古いワンルームマンション。

私はここでずっと一人なんだろうか…
二階の部屋を見上げた。
あれ?明かりがついてる。 
急いで階段を上がった。

「あ、お邪魔してます!」
ドアを開けると小さな女の子がベットからぴょこんと立ち上がった。

「私、ルカといいます。遠い未来から来ました。」

《第二話 A》(筆者 Kuuugle)
「あなたは私なんです」
「え!?私?」急に何を言い出すんだろうと沙織は思った。
聞けば、ルカにとって私は前々々世の自分だそうで、どうも今の私がテキトーに生きてるから、来世になるごとに家庭環境が悪化しているらしい。
その状況を何とか変えたいと私のところにやって来たようだ。

《第三話A》(筆者 虹若丸)
「まずはこの散らかり放題の汚い部屋を何とかしなくちゃね・・・。」
ルカは半ば呆れたような声で言った・・・。
「勝手に人の家に上がり込んでおいて、何言うのよ!」
私はすかさず反論した。
「家庭環境の悪化を変えるには、まず身近なところから綺麗にして、運の流れを変えることが重要なのよ!」
ルカも負けてはいない!

《第四話A》(筆者 パチビードク)
「放っといてよ!私、きょう仕事クビになってイライラしてるのよ!そもそもどうやって私の部屋に入ったの?
第一、私の何を変えようということ!」いっきにまくしたて沙織は言った。
「少し落ち着いて下さい!そういう性格や部屋も片づけずテキトーにやっていることが、人生ダメにしてるんです。」
「どうゆうこと?」
「まず、部屋を片づけましょう。」
ルカは大きな箱を取り出して床に放り出されている物を、かたっぱしから箱へ入れた。

《第五話A》(筆者 だしき)
部屋の物がどんどん無くなって行く。ゴミだけではない、本、食器、棚、ついにはベッドまで。
「ドラえもんのポケットのような箱!さすがは未来から来た子だわ。」と半ば感心しながら見ていた沙織だったが、部屋の中が空っぽになると、
「何をやってんの!これじゃ暮らせないじゃない!」
「さあ、行きますよ。」
「どこへ?」
「引っ越しです。」
そういうとルカはさっさと部屋を出て行った。
「ちょっと待ちなさいよ!」

《第六話 A》(筆者 ウナギ)
待ってと止めても聞かないと言うようにルカの小さな背中は早足でどんどんと遠のいていくばかり。
これが本当に子供の歩くスピードなのだろうか。
「引っ越すんだったらマンションも解約しないといけなきゃだし、転居手続きだって…」
「引っ越しと言っても転居はしません。マンションの解約もしません。」ルカはすんなりと転居を否定する。
「えぇ!!!じゃあ一体どういうこと!?」「行くんですよ。」
「どこに?」「未来ですよ。」
「はあ?!?!?!?」
私、未来に行かされるの????


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【青春小説】春色の思い出とともに《第四話 D》

しかし、そんな俺たちに問題が起きた。
真菜が、告白されたのだ。
しかも、学校1のイケメン人気者、実家が資産家で御曹司の坂口ルカに。
もちろん真菜は付き合った。
元々真菜は学校のマドンナだし、いわゆる美少女っていう分類に属していた。
あの2人はお似合いだ。
そう俺は思って、トボトボと通学路を歩いていたら…。
「空(アキ)くん!?」
後ろから、懐かしくて、可憐な声がした。
そこにはー。

筆者 Coconuts



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【ここまでのストーリー】

《第一話》(筆者 矢田川いつき)
「アキー! 一緒に帰ろー!」
放課後のチャイムと同時に、猪の如く向かってくる影がひとつ。
しかし俺は、それを華麗なステップでかわす。
「甘い!」
「わー! 避けないでー!」
ドシーン、と音を立てそうな勢いで彼女が転びそうになる……が、受け止めるまでが俺の役目。
「大丈夫か、真菜?」
「ありがと……って、誰のせいだと!」
「ハハハ」
何気ない、いつもの日常。
ずっと続くと、思ってた。
「帰るか」
「うん!」
俺らはもう……高校3年生だ。

《第二話 A》(筆者 ハニービースト)
俺と真菜が出会ったのは高校1年の夏。暑い日だった。
学校帰りにバス停に向かう途中、急な夕立ちに見舞われ折りたたみ傘を出すと…
「すみません!その傘、一緒に入れて下さい!」と急に女の子が少しぶつかり気味に入ってきた。
「おーっとっと…えっ!なに?」
「今日、雨の予報なんてなかったよね。あーこんなに濡れちゃったー」
「あっ、このハンカチ使います?」
「ありがとう……これって相合い傘ですよねー。少しドキドキしますね。しませんか?」
「いや、まあー」
「いつもバスで本読んでますよね!どんな本を読んでるんですか?」
「いや、まあー……」

それが真菜と俺の最初の出会いだった。

《第三話 C》(筆者 恒李)
傘で覆われる空間は一種のパーソナルスペースだと考えている。そこへ名前も知らない人がいきなり侵入してくるわけだ。普通は嫌悪感を抱くだろう。しかしその悪意の無い強引さと笑顔に負け、このくらいいいかと寛容になる。

「今日は本読まないの?」
バスまでの道のりで同じ学年であることを知り、敬語が外れた口調で覗き込むように訊いてくる。座る気のなかった二人席に腰掛けてるから距離が近い。
「もうぜんぶ読み終わったし、新しいの買おうと思う」
「へぇ、じゃあ今日はお喋りできるね」
横を見ると、目を細めて柔らかく笑うその子がいた。雨に濡れ、いくつもの小さな束を作る前髪が、その笑顔のアクセントになっているように思えた。

《第四話 D》(筆者 Coconuts)
しかし、そんな俺たちに問題が起きた。
真菜が、告白されたのだ。
しかも、学校1のイケメン人気者、実家が資産家で御曹司の坂口ルカに。
もちろん真菜は付き合った。
元々真菜は学校のマドンナだし、いわゆる美少女っていう分類に属していた。
あの2人はお似合いだ。
そう俺は思って、トボトボと通学路を歩いていたら…。
「空(アキ)くん!?」
後ろから、懐かしくて、可憐な声がした。
そこにはー。


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みんなで繋ぐ物語(RWY)《第十話 C》

「ゾンビは元々普通の鬼だった」
ポチはお猿のポーズをとりながら呟き「鬼は月の姫様に恋したんだな。姫様を狙って月に侵攻した鬼が、姫様の鏡に跳ね返されたんだよ」と続けた。
ポチは恋を知る年頃の猿なのである。

筆者 にゃこ



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【ここまでのストーリー】

《第一話》(筆者 虹若丸)
昔、昔、あるところにおじいさんとおばあさんとポチが住んでいました!
ある日、おじいさんは海へ釣りに出かけました・・・。

《第二話 A》(筆者 ミミ子ちぶちぶ隊番犬)
おばあさんから
「おじいさん ポチも釣りに連れて行ってください。散歩兼お供に。」と言われました。
大きなおにぎり2つを腰につけ出発〜♪

《第三話 B》(筆者 新参者)
おじいさんとポチは釣竿片手に歩き始めました。海に着くと向こう側に鬼ヶ島が見えます。
あれはかつて桃太郎が退治したという鬼が住まう島です。
ポチは言いました。

「おじいさん!あと犬とキジがいれば鬼退治ができるね!」

なんと!ポチはおさるさんだったのです!

《第四話 E》(筆者 トム助
「はて、また鬼が悪さしとるんか?そないなことは何も聞いとらんが……わしが知らんだけかのう」
おじいさんは自慢の髭を撫でながら首を傾げました。

ポチは何も言わず、辺りを見渡しました。
すると、遠くの方から、誰かの叫び声が聞こえてくるではありませんか。

《第五話 D》(筆者 多菓子
「なんじゃ、なんじゃ!?」
おじいさんが声のする方に歩いていくとそこには鬼が倒れていました。いたるところをケガしています。
「これはこれは。」
また、鬼が悪さをしている、、、、という訳ではなさそうです。

「鬼ヶ島を救ってくれ、、、、」

鬼はか細く呟きました。

《第六話 D》(筆者 たじ
じいさんは心配して、鬼にたずねました。
「鬼さん、鬼さん、何があったのじゃ?」

鬼は、それに答えます。
「空から黒い大きな者がやってきて、鬼ヶ島で暴れておる」と、涙を流し始めました。
「まだ、仲間達が戦っておるのじゃ…」

じいさんは、驚きを隠せず大声で叫びました。
「なんと!鬼より強い者がおるというのか~?!」

《第七話 B》(筆者 バニバニ王子
黒く大きなもの…それは空に浮かぶ大きな鏡で、覗いても鏡の中は真っ暗で何も映らない。
鏡から毎日、黒い鬼のゾンビが落ちてきて、島の鬼たちを喰らい尽くそうとしている…と、鬼は語った。

《第八話 A》(筆者 イチゴサンド
「そ、それは大変じゃあないか!」
「もう手遅れかもしれないのじゃ」鬼は泣きながらおじいさんに訴えました。

「仲間を…救ってくれ」そう言ってその鬼は静かに息を引き取りました。

《第九話 A》(筆者 sauna
鬼の亡き骸を埋めた後、鬼ヶ島行きの船内でおじいさんとポチは無言でおにぎりをほおばる。船のデッキから見える鬼ヶ島はだいぶ大きくなっている。冷たい冬の潮風がおじいさんの垂れた頬を揺らす。

しばらくすると、ここまで一言も話さなかったポチが重い口を開いた。

《第十話 C》(筆者 にゃこ)
「ゾンビは元々普通の鬼だった」
ポチはお猿のポーズをとりながら呟き「鬼は月の姫様に恋したんだな。姫様を狙って月に侵攻した鬼が、姫様の鏡に跳ね返されたんだよ」と続けた。
ポチは恋を知る年頃の猿なのである。


【続きを書く】

  • 投稿時は投稿規約を順守してください。事務局で内容を確認のうえサイト上にアップします。
  • 一話あたりの文字数は50~200文字までとしてください。200文字を超える場合は、次話として投稿してください。

みんなで繋ぐ物語(RWY)《第十話 B》

ポチ「おじいさん、仲間がまだ揃ってないよ」
爺「心配するなサルよ。既に仲間の1人はこちらに向かっておる」
そういうとおじいさんは西の方角を指差した。

冷たい風にさらされながら鬼ヶ島に向かう船。ポチはおじいさんが指を指す方向を見ると、遠くの方から何かが凄い勢いで飛んできた。

筆者 sauna



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謎の飛来物を見つめるポチ。高速で接近してきた小さな飛来物は、船の上空を何度か旋回した後におじいさんの肩にピタッと着地した。


【ここまでのストーリー】

《第一話》(筆者 虹若丸)
昔、昔、あるところにおじいさんとおばあさんとポチが住んでいました!
ある日、おじいさんは海へ釣りに出かけました・・・。

《第二話 A》(筆者 ミミ子ちぶちぶ隊番犬)
おばあさんから
「おじいさん ポチも釣りに連れて行ってください。散歩兼お供に。」と言われました。
大きなおにぎり2つを腰につけ出発〜♪

《第三話 B》(筆者 新参者)
おじいさんとポチは釣竿片手に歩き始めました。海に着くと向こう側に鬼ヶ島が見えます。
あれはかつて桃太郎が退治したという鬼が住まう島です。
ポチは言いました。

「おじいさん!あと犬とキジがいれば鬼退治ができるね!」

なんと!ポチはおさるさんだったのです!

《第四話 E》(筆者 トム助
「はて、また鬼が悪さしとるんか?そないなことは何も聞いとらんが……わしが知らんだけかのう」
おじいさんは自慢の髭を撫でながら首を傾げました。

ポチは何も言わず、辺りを見渡しました。
すると、遠くの方から、誰かの叫び声が聞こえてくるではありませんか。

《第五話 D》(筆者 多菓子
「なんじゃ、なんじゃ!?」
おじいさんが声のする方に歩いていくとそこには鬼が倒れていました。いたるところをケガしています。
「これはこれは。」
また、鬼が悪さをしている、、、、という訳ではなさそうです。

「鬼ヶ島を救ってくれ、、、、」

鬼はか細く呟きました。

《第六話 D》(筆者 たじ
じいさんは心配して、鬼にたずねました。
「鬼さん、鬼さん、何があったのじゃ?」

鬼は、それに答えます。
「空から黒い大きな者がやってきて、鬼ヶ島で暴れておる」と、涙を流し始めました。
「まだ、仲間達が戦っておるのじゃ…」

じいさんは、驚きを隠せず大声で叫びました。
「なんと!鬼より強い者がおるというのか~?!」

《第七話 B》(筆者 バニバニ王子
黒く大きなもの…それは空に浮かぶ大きな鏡で、覗いても鏡の中は真っ暗で何も映らない。
鏡から毎日、黒い鬼のゾンビが落ちてきて、島の鬼たちを喰らい尽くそうとしている…と、鬼は語った。

《第八話 A》(筆者 イチゴサンド
「そ、それは大変じゃあないか!」
「もう手遅れかもしれないのじゃ」鬼は泣きながらおじいさんに訴えました。

「仲間を…救ってくれ」そう言ってその鬼は静かに息を引き取りました。

《第九話 A》(筆者 sauna
鬼の亡き骸を埋めた後、鬼ヶ島行きの船内でおじいさんとポチは無言でおにぎりをほおばる。船のデッキから見える鬼ヶ島はだいぶ大きくなっている。冷たい冬の潮風がおじいさんの垂れた頬を揺らす。

しばらくすると、ここまで一言も話さなかったポチが重い口を開いた。

《第十話 B》(筆者 sauna
ポチ「おじいさん、仲間がまだ揃ってないよ」
爺「心配するなサルよ。既に仲間の1人はこちらに向かっておる」
そういうとおじいさんは西の方角を指差した。

冷たい風にさらされながら鬼ヶ島に向かう船。ポチはおじいさんが指を指す方向を見ると、遠くの方から何かが凄い勢いで飛んできた。


【続きを書く】

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みんなで繋ぐ物語(RWY)《第十話 A》

ちょうどその頃、沖合では大和の乗組員が米軍が来るのを待ち構えていました。
艦橋で偵察用の双眼鏡を構えていた参謀がつぶやきました。
「む。米だ」
隣りでそれを聞いた司令官が叫びました。
「何!?米軍だと」
ただちに戦闘態勢が敷かれました。空母から飛び立ったゼロ戦がおじいさんの舟に接近します。
「貴様かぁああああ。米兵は!」
そう叫びながらパイロットの飛行機は船の上をぐるぐると旋回します。
おじいさんは危険を察知し、とっさに機転を利かせて叫びました。
「He~y! I’m Oldman!」
ゼロ戦のパイロットはそれを聞くと

筆者 ハスラー



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《第一話》(筆者 虹若丸)
昔、昔、あるところにおじいさんとおばあさんとポチが住んでいました!
ある日、おじいさんは海へ釣りに出かけました・・・。

《第二話 A》(筆者 ミミ子ちぶちぶ隊番犬)
おばあさんから
「おじいさん ポチも釣りに連れて行ってください。散歩兼お供に。」と言われました。
大きなおにぎり2つを腰につけ出発〜♪

《第三話 A》(筆者 パチビードク)
海岸にはおじいさん専用の小舟があります。おじいさんはいつもこの小舟で、
海岸から少し離れた沖へ出かけます。
「ポチ、行くよ!」
おじいさんは、小舟をこぎはじめました。

《第四話 A》(筆者 フルマックス)
空にはたくさんのカモメがで飛んでいました。突然、その中の2羽が急降下を始めました。
狙いはおにぎりです。
おじいさんは釣竿、ポチは大声で必死に抵抗しましたが、おにぎり全部をカモメに獲られてしまいました。

《第五話 A》(筆者 パチビードク)
「クソ!どろぼうカモメめ。今度、つかまえて、やきとりにして食ってやるから、覚えてろ!」
おじいさんはイライラしながらも気を取り直して、釣り糸を海へ投げ込みました。
すると、すぐに竿が震えました。
おじいさん「わぉ、引きずり込まれる。」
どうやら、大物がかかったようです。
「だめだ!大きすぎる。このままでは、俺が引き込まれる。」
舟が大きく傾きました。
「てんぷくする!」
その時、魚体の姿が現れました。
「でかい!」
「ワン、ワワン、ワン!」けんめいに
吠えるポチ。
「だめだ、引きずられる。」
「ウー!ワン」
ポチが海へ飛び込み、その魚体におそいかかりました。
「ポチ!」
ポチと魚体は海中に、引きずり込まれました。
「ポチ…」

《第六話 A》(筆者 さいんず)
するとなんと、海中の女神様が生物を二匹掴み出てきたではありませんか!
「あなたが落としたのはよくわからん魚ですか? それとも犬のポチですか?」
「いや落としたわけでは」
「うるさいな……さっさと答えろ老いぼれ! 釣りだの騒ぎやがって迷惑なんだよ!」
 おじいさんは思いました。もっと労ってくれ、と。

《第七話 A》(筆者 さいんず)
その時、ろくに仕事もせず暇しているおばあさんが現れ、言いました。
「誰がポチを犬だと言った」
「!?」
女神様は二度見三度見、犬犬犬。どう見てもポチは犬です。
よくわからないことを言うおばあさんを見て、おじいさんに電流走る────
「女神様や、女神様。この婆を差し出すゆえポチを返してくれまいか。それと、犬のポチも、くれまいか」
おじいさんはおばあさんを女神様に差し出しました。
「……」
「足りぬと言われるならこれ、おにぎりを、女神様に差し出すゆえ」
おじいさんは米粒を女神様に差し出しました。
「…………」

《第八話 B》(筆者 秋桜)
すると女神様はさっきと比べ物にならないくらい優しい口調で言いました。
「どれもいりませんわ。この子はお返しします。」
そしておじいさんにポチを渡すと、海へ帰っていきました。
ポチが「クゥーン」と、鳴きました。お腹が空いたようです。おじいさんはポチに和三盆を渡しました。「ポチ、お食べ」おじいさんがそう言うと、よほどお腹が減っていたのでしょう。ポチはがぶりと食いつき、むしゃむしゃと食べ始めました。

《第九話 B》(筆者 ふたよ)
「待ちな! ジジイ! この和三盆は、一体どこから持って来やがった!」
憤るおばあさん。

実は、この和三盆は、おばあさんがお爺さんのいない間にこっそり食べようと隠していた物だったのです。

「甘い! 和三盆のように甘いぞ! このジジイの目を誤魔化せると思うほうがおかしい!」
高らかに笑うお爺さん。

何やら不穏な空気に、和三盆を食べ切ってしまったポチは、気まずい思いをして、尻尾を巻いてガタガタと震えていました。

《第十話 A》(筆者 ハスラー)
ちょうどその頃、沖合では大和の乗組員が米軍が来るのを待ち構えていました。
艦橋で偵察用の双眼鏡を構えていた参謀がつぶやきました。
「む。米だ」
隣りでそれを聞いた司令官が叫びました。
「何!?米軍だと」
ただちに戦闘態勢が敷かれました。空母から飛び立ったゼロ戦がおじいさんの舟に接近します。
「貴様かぁああああ。米兵は!」
そう叫びながらパイロットの飛行機は船の上をぐるぐると旋回します。
おじいさんは危険を察知し、とっさに機転を利かせて叫びました。
「He~y! I’m Oldman!」
ゼロ戦のパイロットはそれを聞くと


【続きを書く】

  • 投稿時は投稿規約を順守してください。事務局で内容を確認のうえサイト上にアップします。
  • 一話あたりの文字数は50~200文字までとしてください。200文字を超える場合は、次話として投稿してください。

みんなで繋ぐ物語(RWY)《第九話 B》

「待ちな! ジジイ! この和三盆は、一体どこから持って来やがった!」
憤るおばあさん。

実は、この和三盆は、おばあさんがお爺さんのいない間にこっそり食べようと隠していた物だったのです。

「甘い! 和三盆のように甘いぞ! このジジイの目を誤魔化せると思うほうがおかしい!」
高らかに笑うお爺さん。

何やら不穏な空気に、和三盆を食べ切ってしまったポチは、気まずい思いをして、尻尾を巻いてガタガタと震えていました。

筆者 ふたよ



【続きはこちら】

◆みんなで繋ぐ物語(RWY)《第十話 A》
ちょうどその頃、沖合では大和の乗組員が米軍が来るのを待ち構えていました。


【ここまでのストーリー】

《第一話》(筆者 虹若丸)
昔、昔、あるところにおじいさんとおばあさんとポチが住んでいました!
ある日、おじいさんは海へ釣りに出かけました・・・。

《第二話 A》(筆者 ミミ子ちぶちぶ隊番犬)
おばあさんから
「おじいさん ポチも釣りに連れて行ってください。散歩兼お供に。」と言われました。
大きなおにぎり2つを腰につけ出発〜♪

《第三話 A》(筆者 パチビードク)
海岸にはおじいさん専用の小舟があります。おじいさんはいつもこの小舟で、
海岸から少し離れた沖へ出かけます。
「ポチ、行くよ!」
おじいさんは、小舟をこぎはじめました。

《第四話 A》(筆者 フルマックス)
空にはたくさんのカモメがで飛んでいました。突然、その中の2羽が急降下を始めました。
狙いはおにぎりです。
おじいさんは釣竿、ポチは大声で必死に抵抗しましたが、おにぎり全部をカモメに獲られてしまいました。

《第五話 A》(筆者 パチビードク)
「クソ!どろぼうカモメめ。今度、つかまえて、やきとりにして食ってやるから、覚えてろ!」
おじいさんはイライラしながらも気を取り直して、釣り糸を海へ投げ込みました。
すると、すぐに竿が震えました。
おじいさん「わぉ、引きずり込まれる。」
どうやら、大物がかかったようです。
「だめだ!大きすぎる。このままでは、俺が引き込まれる。」
舟が大きく傾きました。
「てんぷくする!」
その時、魚体の姿が現れました。
「でかい!」
「ワン、ワワン、ワン!」けんめいに
吠えるポチ。
「だめだ、引きずられる。」
「ウー!ワン」
ポチが海へ飛び込み、その魚体におそいかかりました。
「ポチ!」
ポチと魚体は海中に、引きずり込まれました。
「ポチ…」

《第六話 A》(筆者 さいんず)
するとなんと、海中の女神様が生物を二匹掴み出てきたではありませんか!
「あなたが落としたのはよくわからん魚ですか? それとも犬のポチですか?」
「いや落としたわけでは」
「うるさいな……さっさと答えろ老いぼれ! 釣りだの騒ぎやがって迷惑なんだよ!」
 おじいさんは思いました。もっと労ってくれ、と。

《第七話 A》(筆者 さいんず)
その時、ろくに仕事もせず暇しているおばあさんが現れ、言いました。
「誰がポチを犬だと言った」
「!?」
女神様は二度見三度見、犬犬犬。どう見てもポチは犬です。
よくわからないことを言うおばあさんを見て、おじいさんに電流走る────
「女神様や、女神様。この婆を差し出すゆえポチを返してくれまいか。それと、犬のポチも、くれまいか」
おじいさんはおばあさんを女神様に差し出しました。
「……」
「足りぬと言われるならこれ、おにぎりを、女神様に差し出すゆえ」
おじいさんは米粒を女神様に差し出しました。
「…………」

《第八話 B》(筆者 秋桜)
すると女神様はさっきと比べ物にならないくらい優しい口調で言いました。
「どれもいりませんわ。この子はお返しします。」
そしておじいさんにポチを渡すと、海へ帰っていきました。
ポチが「クゥーン」と、鳴きました。お腹が空いたようです。おじいさんはポチに和三盆を渡しました。「ポチ、お食べ」おじいさんがそう言うと、よほどお腹が減っていたのでしょう。ポチはがぶりと食いつき、むしゃむしゃと食べ始めました。

《第九話 B》(筆者 ふたよ)
「待ちな! ジジイ! この和三盆は、一体どこから持って来やがった!」
憤るおばあさん。

実は、この和三盆は、おばあさんがお爺さんのいない間にこっそり食べようと隠していた物だったのです。

「甘い! 和三盆のように甘いぞ! このジジイの目を誤魔化せると思うほうがおかしい!」
高らかに笑うお爺さん。

何やら不穏な空気に、和三盆を食べ切ってしまったポチは、気まずい思いをして、尻尾を巻いてガタガタと震えていました。



【続きを書く】

  • 投稿時は投稿規約を順守してください。事務局で内容を確認のうえサイト上にアップします。
  • 一話あたりの文字数は50~200文字までとしてください。200文字を超える場合は、次話として投稿してください。

みんなで繋ぐ物語(RWY)《第八話 B》

すると女神様はさっきと比べ物にならないくらい優しい口調で言いました。
「どれもいりませんわ。この子はお返しします。」
そしておじいさんにポチを渡すと、海へ帰っていきました。
ポチが「クゥーン」と、鳴きました。お腹が空いたようです。おじいさんはポチに和三盆を渡しました。「ポチ、お食べ」おじいさんがそう言うと、よほどお腹が減っていたのでしょう。ポチはがぶりと食いつき、むしゃむしゃと食べ始めました。

筆者 秋桜



【続きはこちら】

◆みんなで繋ぐ物語(RWY)《第九話 B》
「待ちな! ジジイ! この和三盆は、一体どこから持って来やがった!」


【ここまでのストーリー】

《第一話》(筆者 虹若丸)
昔、昔、あるところにおじいさんとおばあさんとポチが住んでいました!
ある日、おじいさんは海へ釣りに出かけました・・・。

《第二話 A》(筆者 ミミ子ちぶちぶ隊番犬)
おばあさんから
「おじいさん ポチも釣りに連れて行ってください。散歩兼お供に。」と言われました。
大きなおにぎり2つを腰につけ出発〜♪

《第三話 A》(筆者 パチビードク)
海岸にはおじいさん専用の小舟があります。おじいさんはいつもこの小舟で、
海岸から少し離れた沖へ出かけます。
「ポチ、行くよ!」
おじいさんは、小舟をこぎはじめました。

《第四話 A》(筆者 フルマックス)
空にはたくさんのカモメがで飛んでいました。突然、その中の2羽が急降下を始めました。
狙いはおにぎりです。
おじいさんは釣竿、ポチは大声で必死に抵抗しましたが、おにぎり全部をカモメに獲られてしまいました。

《第五話 A》(筆者 パチビードク)
「クソ!どろぼうカモメめ。今度、つかまえて、やきとりにして食ってやるから、覚えてろ!」
おじいさんはイライラしながらも気を取り直して、釣り糸を海へ投げ込みました。
すると、すぐに竿が震えました。
おじいさん「わぉ、引きずり込まれる。」
どうやら、大物がかかったようです。
「だめだ!大きすぎる。このままでは、俺が引き込まれる。」
舟が大きく傾きました。
「てんぷくする!」
その時、魚体の姿が現れました。
「でかい!」
「ワン、ワワン、ワン!」けんめいに
吠えるポチ。
「だめだ、引きずられる。」
「ウー!ワン」
ポチが海へ飛び込み、その魚体におそいかかりました。
「ポチ!」
ポチと魚体は海中に、引きずり込まれました。
「ポチ…」

《第六話 A》(筆者 さいんず)
するとなんと、海中の女神様が生物を二匹掴み出てきたではありませんか!
「あなたが落としたのはよくわからん魚ですか? それとも犬のポチですか?」
「いや落としたわけでは」
「うるさいな……さっさと答えろ老いぼれ! 釣りだの騒ぎやがって迷惑なんだよ!」
 おじいさんは思いました。もっと労ってくれ、と。

《第七話 A》(筆者 さいんず)
その時、ろくに仕事もせず暇しているおばあさんが現れ、言いました。
「誰がポチを犬だと言った」
「!?」
女神様は二度見三度見、犬犬犬。どう見てもポチは犬です。
よくわからないことを言うおばあさんを見て、おじいさんに電流走る────
「女神様や、女神様。この婆を差し出すゆえポチを返してくれまいか。それと、犬のポチも、くれまいか」
おじいさんはおばあさんを女神様に差し出しました。
「……」
「足りぬと言われるならこれ、おにぎりを、女神様に差し出すゆえ」
おじいさんは米粒を女神様に差し出しました。
「…………」

《第八話 B》(筆者 秋桜)
すると女神様はさっきと比べ物にならないくらい優しい口調で言いました。
「どれもいりませんわ。この子はお返しします。」
そしておじいさんにポチを渡すと、海へ帰っていきました。
ポチが「クゥーン」と、鳴きました。お腹が空いたようです。おじいさんはポチに和三盆を渡しました。「ポチ、お食べ」おじいさんがそう言うと、よほどお腹が減っていたのでしょう。ポチはがぶりと食いつき、むしゃむしゃと食べ始めました。



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