デリバリー物語《第一話》

ピンポーン!こんばんは、ヤマト運輸です。お荷物お届けに参りました。ピンポーン!ヨドバシドットコムです。
ピンポーン!アマゾンドットコムです。
ピンポーン!ウーバーイーツです。
ピンポーン!出前館です。
このタワーマンションはいつもこの時間、入口が混雑する。せっかく早く着いてもなかなか順番が回ってこない。
・・・・そしてようやくボクの番。ピンポーン!こんばんは、ウーバーイーツです。テイクアウトの品をお届けに参りました。・・・・「ありがとうございました」「またよろしくお願いします」。
今日のお客はラッキーだった。この分なら今回も高評価は間違いなし。うまく行けば高いチップもゲットできるかもしれない。でも今日の奥さんは少し様子が暗かった。顔の左側を見せないようにしてた感じもした。どうしたんだろう?ふと新一の頭をよぎったが、今日は時間がまだ早いので、新一は気にせずもう1件デリバリーをこなそうと決めた。
外に出ると、雨が降り始めていた。雨雲レーダーをチェックすると、雨雲は小さいが、断続的にやってくる予報だった。今日はもう店じまいにしよう。新一は自宅に帰ろうと決めた.

筆者 空志郎



【続きはこちら】 (AとB、二つのパターンがあります)

◆デリバリー物語《第二話 A》
(別の日)今日はどんな人に会えるのか。新一はこの仕事をはじめて3か月になるが…

◆デリバリー物語《第二話 B》
(別の日)「今日は件数勝負で行こう」。新一は今日の配達の目標を心に決めた。


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