「でもどうして、鬼退治にキジと犬が必要なんだろうね?よく考えたら、わしは釣りをしたいだけなんだよ」
ふと立ち止まって、おじいさんがマジになりました。
自分をサルだという犬のポチは、困ったようにおじいさんの顔を見上げました。
「だって、鬼退治……」
「あの島には、もう鬼はいないんだよ」
ポチがしょんぼり耳を垂れる。
「おじいさん……せめて犬だけでも探そうよ」
「どうして犬にこだわるんだい?」
「だって……ぼ、……僕には生き別れの兄弟が」
「ポチの兄弟は3軒隣にいるじゃないか」
「うう……」
言葉を探してポチが固まり、うなだれた。
「おじいさん…………」
顔を上げて見つめると、おじいさんがよっこらしょと、しゃがんでポチの顔を撫でる。
するといつものように、ボスッとおじいさんの脇に鼻先を突っ込み、ポチが思いがけない事を言った。
「おじいさん、僕はもう、天国に帰らなくてはいけないんです」
筆者 ライ麦畑
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【ここまでのストーリー】
《第一話》(筆者 虹若丸)
昔、昔、あるところにおじいさんとおばあさんとポチが住んでいました!
ある日、おじいさんは海へ釣りに出かけました・・・。
《第二話 A》(筆者 ミミ子ちぶちぶ隊番犬)
おばあさんから
「おじいさん ポチも釣りに連れて行ってください。散歩兼お供に。」と言われました。
大きなおにぎり2つを腰につけ出発〜♪
《第三話 B》(筆者 新参者)
おじいさんとポチは釣竿片手に歩き始めました。海に着くと向こう側に鬼ヶ島が見えます。
あれはかつて桃太郎が退治したという鬼が住まう島です。
ポチは言いました。
「おじいさん!あと犬とキジがいれば鬼退治ができるね!」
なんと!ポチはおさるさんだったのです!
《第四話 D》(筆者 新参者)
「なんでそうなるの、、」おじいさんは心の中でこう呟きました。
ポチは続けて「魚を釣るにしたって仲間が多いに越した事はないよ?旅は道連れ世は情けって言うじゃない、だから犬とキジを探しに行こう!」と言いました。
言われてみればそうだなと思い、おじいさんは犬とキジを探す事にしました。
かくして2人は犬とキジを探す旅にでるのであった。
《第三話 B》(筆者 ライ麦畑)
「でもどうして、鬼退治にキジと犬が必要なんだろうね?よく考えたら、わしは釣りをしたいだけなんだよ」
ふと立ち止まって、おじいさんがマジになりました。
自分をサルだという犬のポチは、困ったようにおじいさんの顔を見上げました。
「だって、鬼退治……」
「あの島には、もう鬼はいないんだよ」
ポチがしょんぼり耳を垂れる。
「おじいさん……せめて犬だけでも探そうよ」
「どうして犬にこだわるんだい?」
「だって……ぼ、……僕には生き別れの兄弟が」
「ポチの兄弟は3軒隣にいるじゃないか」
「うう……」
言葉を探してポチが固まり、うなだれた。
「おじいさん…………」
顔を上げて見つめると、おじいさんがよっこらしょと、しゃがんでポチの顔を撫でる。
するといつものように、ボスッとおじいさんの脇に鼻先を突っ込み、ポチが思いがけない事を言った。
「おじいさん、僕はもう、天国に帰らなくてはいけないんです」
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