未来から来た女の子《第五話 B》

ー翌朝
「う〜ん。アルバイト」
そう寝ぼけて言ったが、解雇された今、行く必要はないのだった。

「はあ。朝ご飯…」
「あ、沙織さん!おはようございます」

ん?そういえば、ルカちゃんがいるんだった。

「朝ご飯、できてますよ!」
「へ?」
「こっち、来てください」

ルカちゃんに手を引かれ、机の前に座る。そして、机の上には、綺麗に作られた目玉焼き、チーズトースト、トマトスープが並べられていた。

「これ、ルカちゃんが作ったの?」
「そうですよ!現代のご飯を頑張って勉強してきたんです」
「…。すご、い、ね」

料理下手な私じゃ、とてもこんな料理は作れないよ。いつも、朝ご飯は惣菜パンですましてるからね。よし、決めた。ここに居てもらおう。短い間でもいいから、ご飯を作ってもらえるのは助かる。宿題を手伝う代わりに、作ってもらうんだ。

「ルカちゃん。お願いがあります」
「はい!な、なんですか?」
「宿題を手伝う。その代わりに、ここにいる間、ご飯を作って欲しい」

…。あれ?返事が、ない。

「もちろん。作ります。それ以外のこともやります。ただ、宿題はとっても大変です。沙織さんも頑張ってください」
「え?大変、なの?」
「今更取り消せませんからね。明日から早速手伝ってもらいます」

なんか、嫌な、予感が。したり、しなかったり?

筆者 キスケ



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【ここまでのストーリー】

《第一話》(筆者 Saki)
「ごめんね…、うち今、厳しくて。」
3年勤めたファミレスは、そんな言葉であっさり解雇された。
小野沙織、28歳。
これからどうしよう。
私って何にもないんだよな…
都心から電車で30分。
大田区蒲田にある古いワンルームマンション。
私はここでずっと一人なんだろうか…
二階の部屋を見上げた。
あれ?明かりがついてる。 
急いで階段を上がった。
「あ、お邪魔してます!」
ドアを開けると小さな女の子がベットからぴょこんと立ち上がった。
「私、ルカといいます。遠い未来から来ました。」

《第二話 B》 (筆者 Saorin)
遠い未来…!?
沙織はまじまじとそのルカと名乗る女の子を見た。
小学校高学年くらいの真面目そうな女の子である。
「あの、私、学校の夏休みの課題でここに来たんです。」
「課題?…課題って?」
「歴史上の有名な人物の若い頃について調べるというものです。」
有名な人物の若い頃…
今でもありそうな課題だ。
「それで、私は小野沙織さんついて調べることにしたんです。よろしくお願いします。」
…え?
歴史上の有名な人物って私?

《第三話 B》 (筆者 らた)
「夏休みって、今冬…」
「だって未来から来たんですもん」
「そっか…」
 明らかにおかしい状況だけど否定できなかった。
 戸惑っている私に、ルカと名乗る女の子は笑顔で話し始めた。
「今って2022年ですよね。私は70年後、つまり2092年から来たんです。小野沙織さんは、2034年、つまり今から12年後にある偉業を成し遂げたんです」

《第四話 B》 (筆者 Kuuugle)
12年後って……40歳かー。
「もしかしてアイドル♡デビュー?」って歳じゃないし、「ママドル?」って偉業しなさそうだし、「マラソンランナー?」って走るの嫌いだし。勉強もスポーツも私って全部フツーなんだよなー。
「ルカちゃん、私が一体どんな偉業をするのか教えてよ」
「ダメです。歴史が変わっちゃいます」
「ねぇーちょっとだけ」
「ダメです」
「ルカさま~♡」
「ダメといったらダメです!」

ーーそして深夜。
「ルカちゃん、寝ちゃったか。まだ11歳の小学生だもんね……」明日からどんな生活になるのやら……。
沙織は今日の不思議な出来事をいつもの日記に綴り、ルカの隣で寝ることにした。

《第五話 B》 (筆者 キスケ)
ー翌朝
「う〜ん。アルバイト」
そう寝ぼけて言ったが、解雇された今、行く必要はないのだった。

「はあ。朝ご飯…」
「あ、沙織さん!おはようございます」

ん?そういえば、ルカちゃんがいるんだった。

「朝ご飯、できてますよ!」
「へ?」
「こっち、来てください」

ルカちゃんに手を引かれ、机の前に座る。そして、机の上には、綺麗に作られた目玉焼き、チーズトースト、トマトスープが並べられていた。

「これ、ルカちゃんが作ったの?」
「そうですよ!現代のご飯を頑張って勉強してきたんです」
「…。すご、い、ね」

料理下手な私じゃ、とてもこんな料理は作れないよ。いつも、朝ご飯は惣菜パンですましてるからね。よし、決めた。ここに居てもらおう。短い間でもいいから、ご飯を作ってもらえるのは助かる。宿題を手伝う代わりに、作ってもらうんだ。

「ルカちゃん。お願いがあります」
「はい!な、なんですか?」
「宿題を手伝う。その代わりに、ここにいる間、ご飯を作って欲しい」

…。あれ?返事が、ない。

「もちろん。作ります。それ以外のこともやります。ただ、宿題はとっても大変です。沙織さんも頑張ってください」
「え?大変、なの?」
「今更取り消せませんからね。明日から早速手伝ってもらいます」

なんか、嫌な、予感が。したり、しなかったり?


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