百人小説
デリバリー物語《第九話 A》

再び新一の懐古が始まる。 そう、僕は雫と同棲していた。同棲といっても別々にアパートを借りていた。しかしほとんど僕のアパートに入り浸りだ。すなわち半同棲みたいなものだ。 「新一さん、いつまでこの仕事しているの。新一さんは、 […]

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みんなで繋ぐ物語(RWY)《第六話 C》

「もうだめだ、引きずり込まれる」諦めかけた時、ポチが必死に釣糸を噛み切ろうとしているのが見えました。でもなかなか切れません。すると、さっきの2羽のカモメが現れポチと一緒に釣糸を千切り始めたではないですか。ブチッ!「助かっ […]

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【青春小説】春色の思い出とともに《第三話 B》

課外活動のグループで真菜と知り合ってから数ヶ月。特に切り取って挙げるほどの出来事はなかった。人見知りでなかなか友達が増えない俺とは対照的に、真菜は天真爛漫な性格で、ありきたりな言葉だけどいつもクラスの中心にいるような人だ […]

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みんなで繋ぐ物語(RWY)《第六話 B》

おじいさんが黒い穴に吸い込まれるかと思った次の瞬間。辺り一面が稲妻に飲み込まれるように一瞬明るくなり、二人は意識を失ってしまいました。「夕焼け小焼けで日が暮れて~」おじいさんは子供時分の優しいお母さんに手を連れられて歩く […]

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未来から来た女の子《第四話 B》

12年後って……40歳かー。「もしかしてアイドル♡デビュー?」って歳じゃないし、「ママドル?」って偉業しなさそうだし、「マラソンランナー?」って走るの嫌いだし。勉強もスポーツも私って全部フツーなんだよなー。「ルカちゃん、 […]

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デリバリー物語《第八話 A》

頭の痛みに悶える中も女はまだ何かしゃべり続けているが、どうやら新一は聞くどころではない様子だ。「お前は……雫(しずく)? いや、まさか! だって雫は確かに……!」 次第に新一を襲うものは痛みから胸の苦しさに変わっていった […]

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未来から来た女の子《第三話 B》

「夏休みって、今冬…」「だって未来から来たんですもん」「そっか…」 明らかにおかしい状況だけど否定できなかった。 戸惑っている私に、ルカと名乗る女の子は笑顔で話し始めた。「今って2022年ですよね。私は70年後、つまり2 […]

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デリバリー物語《第七話 A》

「……やっぱり、忘れてるのね。」心臓が止まるかと思った。ほとんど耳元で聞こえたその声に反射的にブレーキをかけ、停止する。恐る恐る、背後を振り向く。さっきの女が荷台に横座りし、こちらを深淵に誘うような漆黒の瞳で見つめていた […]

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みんなで繋ぐ物語(RWY)《第五話 B》

おじいさんが、違和感の正体を確かめるべく、じっと金星を見つめていると、舟に向って近づいてくるのがわかりました。ポチは空に大きく空いた黒い穴を見て体を低くして吠えています。「よもや、ここまでかっ」死を覚悟したおじいさんはポ […]

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デリバリー物語《第六話 A》

色々と思うことはあったが、新一は女を無視することにした。 悪人になるつもりはないが、歓んで善行をするつもりもない。トラブルに巻き込まれるぐらいなら無視してしまおうと思ったのだ。新一はただ前だけを見て女の背後を通過する。こ […]

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