【青春小説】春色の思い出とともに《第四話 C》

「ね、ね。引き締まった体してるけどさ、もしかして何か運動とかしてるの?」
純粋な興味からの質問だろう。髪を貸したハンカチで拭いながら、間を持たせるためにという意味合いもあるかもしれない。
「いや、今は特に……」
「むー……さっきからそうやって適当な返事ばっかり……」
傘を少し引っ張る少女。急な動きにバランスを崩された俺は、1歩彼女の方へ寄ってしまう。

筆者 熊倉恋太郎


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