ピンポーン お届け物でーす!
いつものように仕事をこなす。
出てきたのは、やけに暗い顔の男だった。
「・・・ああ、そこに置いておいてください。」
無愛想な奴だ。
箱を置こうとすると、手がすべってしまい、荷物が転がり落ちた。
箱が少しだけ破れて、穴が空いた。
それを見た男が、オリンピック選手もかくやというほどの凄まじい速さで箱を拾った。
「何をするんだ!」
男がものすごい剣幕で怒ってきたが、もはや私の耳には入ってこなかった。
ーーー紅く染まった目が、穴から覗いていたからだ。
「・・・何だ?」
そんな私の反応に、男が眉を顰(しか)めた。
「まさか・・・見たな?」
男の目も、紅く光った。
ここにいるのも恐ろしく、さっさと退散しようとしたーーー。
某月某日。
『えー、続いてのニュースです。○○県××市の住宅において、一人の男性の遺体が発見されました。この男性は○○宅急便の制服を着ており、警察は、配達先の住宅で殺害されたとみてーーー』
筆者 あんぱん
【続きはこちら】
続きの話を募集中。
【ここまでのストーリー】
《第一話》(筆者 空志郎)
ピンポーン!こんばんは、ヤマト運輸です。お荷物お届けに参りました。
ピンポーン!ヨドバシドットコムです。
ピンポーン!アマゾンドットコムです。
ピンポーン!ウーバーイーツです。
ピンポーン!出前館です。
このタワーマンションはいつもこの時間、入口が混雑する。せっかく早く着いてもなかなか順番が回ってこない。
・・・・そしてようやくボクの番。ピンポーン!こんばんは、ウーバーイーツです。テイクアウトの品をお届けに参りました。・・・・「ありがとうございました」「またよろしくお願いします」。
今日のお客はラッキーだった。この分なら今回も高評価は間違いなし。うまく行けば高いチップもゲットできるかもしれない。でも今日の奥さんは少し様子が暗かった。顔の左側を見せないようにしてた感じもした。どうしたんだろう?ふと新一の頭をよぎったが、今日は時間がまだ早いので、新一は気にせずもう1件デリバリーをこなそうと決めた。
外に出ると、雨が降り始めていた。雨雲レーダーをチェックすると、雨雲は小さいが、断続的にやってくる予報だった。今日はもう店じまいにしよう。新一は自宅に帰ろうと決めた。
《第二話 C》(筆者 あんぱん)
ピンポーン お届け物でーす!
いつものように仕事をこなす。
出てきたのは、やけに暗い顔の男だった。
「・・・ああ、そこに置いておいてください。」
無愛想な奴だ。
箱を置こうとすると、手がすべってしまい、荷物が転がり落ちた。
箱が少しだけ破れて、穴が空いた。
それを見た男が、オリンピック選手もかくやというほどの凄まじい速さで箱を拾った。
「何をするんだ!」
男がものすごい剣幕で怒ってきたが、もはや私の耳には入ってこなかった。
ーーー紅く染まった目が、穴から覗いていたからだ。
「・・・何だ?」
そんな私の反応に、男が眉を顰(しか)めた。
「まさか・・・見たな?」
男の目も、紅く光った。
ここにいるのも恐ろしく、さっさと退散しようとしたーーー。
某月某日。
『えー、続いてのニュースです。○○県××市の住宅において、一人の男性の遺体が発見されました。この男性は○○宅急便の制服を着ており、警察は、配達先の住宅で殺害されたとみてーーー』
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