【青春小説】春色の思い出とともに《第三話 B》

課外活動のグループで真菜と知り合ってから数ヶ月。特に切り取って挙げるほどの出来事はなかった。
人見知りでなかなか友達が増えない俺とは対照的に、真菜は天真爛漫な性格で、ありきたりな言葉だけどいつもクラスの中心にいるような人だった。それでもグループ活動が一緒で何度も話した事があるからか、休み時間とかにはよく話しかけに来てくれた。
当の俺はと言うと、この時はまだ真菜の方から来てくれるのを楽しみにしていただけだった。
変化が起きたのは、夏休みのある日だった。

筆者 とうまらた


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