【青春小説】春色の思い出とともに《第五話 A》

「ちゃんと私の目を見て、答えてください!」
わざとらしい敬語と強めにした語気で、俺に問う。
雨の中でも負けることのない女の子特有の甘い香りが目の前にあり、心臓が大きく揺れる。
「むー……」
俺の事をじっと見つめてくる。
そんな可愛らしい姿に負けてしまった俺は、名前すらも知らない人に、これまで封じ込めていた言葉を漏らしてしまった。
「昔……サッカーをやってたんだ」

筆者 熊倉恋太郎


この小説の全話は下記リンクからどうぞ。

【青春小説】春色の思い出とともに《第五話 A》 - 百人小説

百人でつむぐ小説。誰でも短い文章で途中参加できます