人の時間は宇宙の時間ではない? 2/2
まったく何も変化しない、自転だけしている
小さな惑星(岩、物体)があるのか
知りませんが、あったとします。
その惑星は他の物体(恒星)からも遠く離れています。
仮に観察者のエネルギー遷移を考えないで
自転の数を数えます。その岩は未来に向かって
いるのでしょうか。
恒星から遠く離れたと書きましたが
ここが味噌だと思います。恒星の近くでは
エネルギー遷移が発生する可能性が
あるからです。恒星の強い光や
赤外線をあびて、温度が上がるかもしれません。
昼と夜が生まれてしまうからです。
変化をすれば岩は未来に
向かって変わっていきます。
今、話題のはやぶさ2が向かっている小惑星も
これに近い状態です。こちらは太陽の周りを
回る周期運動を数えることによって時間が経ちます。
人類はもちろん地球という惑星の今の公転周期を
数えて、あるいはそれから類推して、太陽系が
生まれたのは47億年前としました。
今の地球が太陽の周りを1週回るのを47億回数えた
ということです。その間、かの小惑星はほぼ何のエネルギー
遷移をしていないとされています。特に表面を
少し削れば47億年まえの様子がわかるということで
科学者はその土というか石を持って帰ろうとしています。
かの小惑星では時間が経ったのでしょうか。
いまも47億年前のままです。それでも47億年後
の小惑星だという根拠は何でしょうか。
地球が、太陽が47億年経ったからでしょうか。
地球が47億年経てば、あるいは類推して地球時間で
138億年経てば宇宙も138億年経つのでしょうか。
この点は、あまりにも人間本位でないかと考えてしまいます。
いかがでしょうか。
やはり、エネルギー遷移無しでは時間は
経たないと考えるべきではないでしょうか。
時間は様々なエネルギー遷移に、基準として
周期運動の周期を与えたものだと思います。
周期は丁度お金が財やサービスの基準と同じように
時間の基準にしか過ぎません。
周期運動自体では時間経たないと、思います。
ある反応のエネルギー遷移と、周期は密接に
結びつきます。そのエネルギー遷移がおこる間=
動作や、状態の間は、厳密に周期の数と関連付けられます。
その関連付け、つまりその反応の時間は
宇宙の隅々まで一緒だと仮定しています。
でもそれは一緒かどうかは分からないし、
実際のところあまり私たちの生活には
関係がありません。この地上と、その近傍で
一致していれば良いだけで、実際によく一致します。
相対性理論の時間が進む、遅れるということは、
周期運動の周期を数えても、地上と
高速の乗り物では変わってくるということを
言っています。その場合にも周期の数えは
ずれますが、エネルギー遷移=例えば
同じ環境、濃度での化学変化も同じようにずれるかは
疑問です。時間がずれるとは、おそらく周期運動の
数えも、エネルギー遷移の速さも変わるという
ことだと思います。
でも周期運動の数えと、エネルギー遷移の速さの関係が
どんな世界でも一致するかどうかは本当のところは
分からないものだと思います。
「人の時間は宇宙の時間ではない?」完
筆者:hayana