第3章 宇宙が一点から爆発して始まったって、おかしくね?(2)
2)そろそろ、おかしいと気がつきませんか。
赤方偏移という現象はすごくはっきりしたもので明らかかにきれいに色がずれているものが分かる現象です。
この理由を今、分かっている、地上の現象に探せば、ドップラー効果しかありません。またすべての遠くにある星でこの現象が観察されます。
だから、世界中の科学者は、「おお、宇宙が広がっているではないか。どうなっているんだ。」「そうか、宇宙は昔一点にあって、大爆発を起こして広がっているんだ、時間はそこから始まったんだ。
=ビッグバン理論」となりました。
さて、それでいいんでしょうか。
膨張する宇宙や、始まりのある時間より、赤方偏移の理由がドップラー効果だと言うことを疑いませんか。
赤方偏移という観測事実は疑い様もありません。
この理由としてビッグバン理論が出来ました。
「今あるこの現象を説明できる法則はドップラー効果だけだ。
未知の宇宙でも、地上で既に分かっているドップラー効果が起こっているんだ、だから宇宙は一点から始まって、無限の宇宙も広がるし時間にも端があり、始まりがあるんだ」と、考えるか、
そのビッグバン理論に対して「無限の宇宙は広がるはずが無い。
ビッグバンの説明はどこか間違っていないか。」
あるいは、
「時間に始まりがあって、その時、一点から宇宙が広がるはずが無い、どこかおかしいのではないか」
と、考えるかです。
ビッグバンを疑えば、赤方偏移はドップラー効果なんかではないという考えも生まれます。
この考えがこの書き物の始まりです。
宇宙論が、なかなか知識人にも、一般人にも不思議がられ受け入れがたいのは、どちらを選択するかの違いです。
天文学者たちは、ドップラー効果を捨てないで
「無限のものが膨張しても良いんだ。宇宙は一点から始まった」
「時間に始まりがあっても良いんだ。始まりの前は考えてはいけない」
と思っている人が多いのです。
一方一般人や、知識人の中にドップラー効果よりもっと根源的な概念
「宇宙が一点から始まるはずが無い、無限のものは広がらない」「時間に始まりがあってたまるか。」
「ドップラー効果なんか捨てても良い。これは他の現象だと説明してくれ」
という考える人がいないでしょうか。私はその一人です。
殆どの人は無関心で科学者や天文学者が言うからそうなんじゃない、と思うでしょう。
宇宙論は文明に、技術に寄与しません。
宇宙が膨張しようが、しまいが、時間に始まりがあろうが、無かろうが文明を作る技術には影響しません。
宇宙論は文明科学ではないのです。
人の好奇心を満足させるものであり、半分は哲学です。
それなら、一般の人にも単純に信じられるような納得がいくものを作りましょう。
ドップラー効果だという考えを取り除き、私の想像しているようなことが起こっているとしたらものすごく調和の取れた美しい宇宙像が浮かび上がります
この想像は大きく外れているかも知れません。でも、一度立ち止まって考えていただきたいのです。
3へ続く
出典:hayana@foth.jp