みんなで繋ぐ物語(RWY)《第六話 C》

「もうだめだ、引きずり込まれる」
諦めかけた時、ポチが必死に釣糸を噛み切ろうとしているのが見えました。
でもなかなか切れません。
すると、さっきの2羽のカモメが現れポチと一緒に釣糸を千切り始めたではないですか。
ブチッ!
「助かった!」
おじいさんは、嬉しそうに犬掻きしているポチを船に引き上げ優しく頬ずりしました。
「ありがとう。ポチ」
「ワン、ワン」
空ではカモメが「カゥ、カゥ」と鳴きながら円を描いていました。
「ありがとう。やきとりしてやるなんて言ってごめんネ」
「カゥ、カゥ」

筆者 MI6



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【ここまでのストーリー】

《第一話》(筆者 虹若丸)
昔、昔、あるところにおじいさんとおばあさんとポチが住んでいました!
ある日、おじいさんは海へ釣りに出かけました・・・。

《第二話 A》(筆者 ミミ子ちぶちぶ隊番犬)
おばあさんから
「おじいさん ポチも釣りに連れて行ってください。散歩兼お供に。」と言われました。
大きなおにぎり2つを腰につけ出発〜♪

《第三話 A》(筆者 パチビードク)
海岸にはおじいさん専用の小舟があります。おじいさんはいつもこの小舟で、
海岸から少し離れた沖へ出かけます。
「ポチ、行くよ!」
おじいさんは、小舟をこぎはじめました。

《第四話 A》(筆者 フルマックス)
空にはたくさんのカモメがで飛んでいました。突然、その中の2羽が急降下を始めました。
狙いはおにぎりです。
おじいさんは釣竿、ポチは大声で必死に抵抗しましたが、おにぎり全部をカモメに獲られてしまいました。

《第五話 A》(筆者 パチビードク)
「クソ!どろぼうカモメめ。今度、つかまえて、やきとりにして食ってやるから、覚えてろ!」
おじいさんはイライラしながらも気を取り直して、釣り糸を海へ投げ込みました。
すると、すぐに竿が震えました。
おじいさん「わぉ、引きずり込まれる。」
どうやら、大物がかかったようです。
「だめだ!大きすぎる。このままでは、俺が引き込まれる。」
舟が大きく傾きました。
「てんぷくする!」
その時、魚体の姿が現れました。
「でかい!」
「ワン、ワワン、ワン!」けんめいに
吠えるポチ。
「だめだ、引きずられる。」
「ウー!ワン」
ポチが海へ飛び込み、その魚体におそいかかりました。
「ポチ!」
ポチと魚体は海中に、引きずり込まれました。
「ポチ…」

《第六話 C》(筆者 MI6)
「もうだめだ、引きずり込まれる」
諦めかけた時、ポチが必死に釣糸を噛み切ろうとしているのが見えました。
でもなかなか切れません。
すると、さっきの2羽のカモメが現れポチと一緒に釣糸を千切り始めたではないですか。
ブチッ!
「助かった!」
おじいさんは、嬉しそうに犬掻きしているポチを船に引き上げ優しく頬ずりしました。
「ありがとう。ポチ」
「ワン、ワン」
空ではカモメが「カゥ、カゥ」と鳴きながら円を描いていました。
「ありがとう。やきとりしてやるなんて言ってごめんネ」
「カゥ、カゥ」


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