【青春小説】春色の思い出とともに《第四話 B》

「進路、決まってる?」ハンカチで髪をふく彼女に話しかける。独り言みたいな声量で。彼女が、ピタリと手を止めた。「アキは?」「質問を質問で返すな!」軽く肩をはたいた。いつものように二人で笑う。なんてことはなく、いつになく重い … 続きを読む 【青春小説】春色の思い出とともに《第四話 B》