4)発生源の場

4)発生源の場
場はその発生源の物質とともに動く。重力場もそうであるし、電場もそうである。万有引力を伴って動かない天体は無い。

○ローレンツ力
磁場はローレンツ力の発生の仕方を考えればまたこれも場の発生源とともに動くと考えるのが妥当だろう。
ローレンツ力は磁場のなかで電荷(電子)が 動くと 力を受けるというものだ。
電荷(q)と速さ(v)と 磁束密度(B) で F = q(v x B) であらわされる。 v と B は方向まで考えなければ いけないベクトル量である。 問題はこの速さ(v)である。 磁束(磁場)に対する速さである。
この磁場の速さは何に対する速さになるのか。 磁場はどのように何に対して静止しているのか 動いているのか。考えなければならない。 磁場はそれを発生させる磁石ともに動くと考えてよいと思う。

lorentz

少し前のテレビはブラウン管という 表示装置を使っていた。この表示装置は磁場(電場のこともある) の中で動く電荷(電子)を制御して、 漏斗(ろうと、じょうご)状のガラス管の 先端(漏斗の広がった部分)の 表示部の蛍光塗料の画素に当てる。 電子の方向を制御(走査)するのが電磁石のブラウン管もあった。

brownKan

ジェット機と共に動く磁界に対して
力を得て向きが変わる電子
電子銃から飛び出す電子の速さは速くない。
電子は地上からはほとんど
静止しているくらいの速さではないか

ジェット機のコクピットの表示にブラウン管が使用される時代も有った。ブラウン管でも、ジェット機の コクピットは正常に表示される。磁場はそれを発生させる電磁石ともに動くことは正常に 表示されることを見れば明らかである。ブラウン管の電子銃から発射される電子の速さはジェット機の速さと比べてもそんなに速くはない。ブラウン管の電子銃から、ジェット機の進行方向と逆方向に発射された電子は地上から見れば止まって見える。
それでも、電子は曲げられて、ブラウン管の先端で正常に像を結び表示される。磁場は発生源の物質とともに動く。同じように電場も発生源の物質と、ともに動くと考えるべきである。
全ての場は発生源の物質とともに動く。万有引力を伴って動かない天体は無い。

○電磁波の媒体
電磁波は媒体と言うよりは、連鎖自己再生場により伝播していく。その連鎖自己再生場を媒体として考えれば、その媒体もどき媒体は場の発生源の運動を引きずっている。
電磁波の「もどき媒体」は発生源と同じ運動をしていると考えるべきではないだろうか。
重力場は発生源の物体とともに移動し、磁場も、電場もその発生源の物体とともに運動する。

denjiha

電磁波は電場と磁場が直交して、
電場が磁場を、磁場が電場を発生
させながら伝播していくと考えられている。
電磁波は、この連鎖自己再生場
を媒体もどき媒体として伝播していく。

もっとも運動の結果により引きずられる場の伝わる速さは光速であるか、遠隔力のように速さに関係なく、無限の速さで伝搬するのか疑問である。位置が加速度運動する場は光速で伝搬する。しかし加速度運動していない慣性系にある物体の場は物体の周りにずっとある。この様な2つの物体がお互いに相対速度を持った慣性系にある場はどうであろうか。

筆者:hayana

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