第6章 宇宙の姿の疑問(3)

3)別の観点から宇宙の姿を探しましょう。
130億年かなたのの近傍では130億年前の
様子が観察されます。そのかなたから地球を見れば
130億年前の地球の近傍が観察されます。
宇宙は等方性ですから、そこには激しくエネルギーを放出する
クエーサーの天の川銀河や、近くのアンドロメダ銀河が見えるはずです。
当方性とは、どの方向でも同じことが起こっているという意味です。
天の川銀河や、アンドロメダ銀河はクエーサーでなかったとしたら
そのほかの近傍の銀河のなかにクエーサーがあったはずです。
そうでなければ、130億年間かなたにクエーサーが
見えるのはおかしいということになります。
さて地球の近傍でクエーサーの痕跡は見つかるでしょうか。

同じように地球からの距離に応じて見える銀河は
時間の流れに沿って、銀河の発展した順番になっているはずです。
見つかった銀河は距離に応じてどのような姿をしているでしょうか。

時間の中に並ばない銀河
もし今生まれている、銀河や、銀河群や、銀河団が
130億光年のかなた以外にあるならば、初期宇宙でなくても
銀河などが生まれていることになります。
それは宇宙の一様性を示し、この宇宙はビッグバン
で始まらなかったことを示しませんか。

4に続く

出典:hayana@foth.jp